詳細はミュージアムのオフィシャルサイトなどでご確認ください。

  • タイトル
  • 会期
  • ミュージアム
  • 所在地

大西茂 写真と絵画

開催中〜2026/03/29

東京ステーションギャラリー

東京都・千代田区

劇場アニメ ルックバック展 —押山清高 線の感情

開催中〜2026/03/29

麻布台ヒルズ ギャラリー

東京都・港区

六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠

開催中〜2026/03/29

森美術館

東京都・港区

アジアの仏たち―永青文庫の東洋彫刻コレクション―

開催中〜2026/03/29

永青文庫

東京都・文京区

Tokyo Contemporary Art Award 2024-2026 受賞記念展「湿地」

開催中〜2026/03/29

東京都現代美術館

東京都・江東区

北斎を魅了した天舞う瑞獣―龍・鳳凰―

開催中〜2026/03/29

北斎館

長野県・小布施町

VOCA展2026 現代美術の展望―新しい平面の作家たち

開催中〜2026/03/29

上野の森美術館

東京都・台東区

北條正庸 風の旅

開催中〜2026/03/29

宇都宮美術館

栃木県・宇都宮市

FACE展2026/絵画のゆくえ2026

開催中〜2026/03/29

SOMPO美術館

東京都・新宿区

高木由利子 写真展 Threads of Beauty 1995‐2025 ― 時をまとい、風をまとう。

開催中〜2026/03/29

Bunkamuraザ・ミュージアム

東京都・渋谷区

放送30周年記念 TVアニメ「名探偵コナン展」

開催中〜2026/03/29

東京ドームシティ プリズムホール

東京都・文京区

英姿颯爽  根津美術館の武器・武具

開催中〜2026/03/29

根津美術館

東京都・港区

ディズニー ツイステッドワンダーランド展|Seasonal Memories

開催中〜2026/03/29

六本木ミュージアム

東京都・港区

森重昭と被爆米兵調査-戦争が終わるということ

開催中〜2026/03/31

中央大学 法と正義の資料館

東京都・八王子市

ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー

開催中〜2026/04/02

東京都現代美術館

東京都・江東区

開館30周年記念 MOTコレクション マルチプル_セルフ・ポートレイト/中西夏之 池内晶子 —弓形とカテナリー

開催中〜2026/04/02

東京都現代美術館

東京都・江東区

能登とartists 能登とともにある、アーティストの思考と行動

開催中〜2026/04/02

そごう美術館

神奈川県・横浜市

特別展 生誕151年からの鹿子木孟郎 —不倒の油画道

開催中〜2026/04/05

泉屋博古館東京

東京都・港区

開館20周年特別展 生誕1200年 歌仙 在原業平と伊勢物語

開催中〜2026/04/05

三井記念美術館

東京都・中央区

藤田嗣治 絵画と写真

開催中〜2026/04/12

茨城県近代美術館

茨城県・水戸市

東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき

開催中〜2026/04/12

東京都美術館

東京都・台東区

ミュージアム コレクション特別篇 開館40周年記念 世田美のあしあと―暮らしと美術のあいだで

開催中〜2026/04/12

世田谷美術館

東京都・世田谷区

ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術

開催中〜2026/05/06

東京都現代美術館

東京都・江東区

飯川雄大 大事なことは何かを見つけたとき

開催中〜2026/05/06

水戸芸術館 現代美術ギャラリー

茨城県・水戸市

特集展示「富士山 花と雲と湖と」

開催中〜2026/05/10

半蔵門ミュージアム

東京都・千代田区

春の江戸絵画まつり 長沢蘆雪

開催中〜2026/05/10

府中市美術館

東京都・府中市

生誕100周年記念 安野光雅展

開催中〜2026/05/10

PLAY! MUSEUM

東京都・立川市

【特別展】 花・flower・華 2026 -横山大観の桜・川端龍子の牡丹・速水御舟の梅-

開催中〜2026/05/10

山種美術館

東京都・渋谷区

コレクションの舞台裏 ―光をあてる、掘りおこす。収蔵品をめぐる7つの試み

開催中〜2026/05/10

埼玉県立近代美術館

埼玉県・さいたま市

テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート

開催中〜2026/05/11

国立新美術館

東京都・港区

画布(キャンバス)に描くまなざし -ホキ美術館風景画展-

開催中〜2026/05/13

ホキ美術館

千葉県・千葉市

生誕100年記念「Re:辻邦生-いま、ふたたび作家に出会う」

開催中〜2026/05/16

霞会館記念学習院ミュージアム

東京都・豊島区

トワイライト、新版画―小林清親から川瀬巴水まで

開催中〜2026/05/24

三菱一号館美術館

東京都・千代田区

モネ没後100年 クロード・モネ— 風景への問いかけ

開催中〜2026/05/24

アーティゾン美術館

東京都・中央区

開館10周年記念「ひらけ、絵手本!『北斎漫画』エトセトラ

開催中〜2026/05/24

すみだ北斎美術館

東京都・墨田区

SPRING わきあがる鼓動

開催中〜2026/05/31

ポーラ美術館

神奈川県・足柄下郡箱根町

企画展「笑い滴る 春と夏の日本画名品選」

開催中〜2026/05/31

松岡美術館

東京都・港区

SORAYAMA 光・透明・反射 ーTOKYOー

開催中〜2026/05/31

CREATIVE MUSEUM TOKYO(東京・京橋)

東京都・中央区

KAGAYA 天空の歌

2026/04/11〜2026/05/31

そごう美術館

神奈川県・横浜市

W.ユージン・スミスとニューヨーク ロフトの時代

開催中〜2026/06/07

東京都写真美術館

東京都・目黒区

生誕100年 昭和を生きた画家 牧野邦夫 —その魂の召喚—

2026/03/31〜2026/06/07

茅ヶ崎市美術館

神奈川県・茅ヶ崎市

北斎館50周年記念特別展 「北斎VS 福田美蘭 小布施へのメッセージ」

2026/04/11〜2026/06/07

北斎館

長野県・小布施町

熊本城―守り継がれた名城400年の軌跡―

2026/04/11〜2026/06/07

永青文庫

東京都・文京区

超危険生物展 科学で挑む生き物の本気

開催中〜2026/06/14

国立科学博物館

東京都・台東区

ルネ・ラリック展 -ガレ、ドームから続く華麗なるフランスの装飾美術-

開催中〜2026/06/14

国立工芸館

石川県・金沢市

チュルリョーニス展 内なる星図

2026/03/28〜2026/06/14

国立西洋美術館

東京都・台東区

北斎 冨嶽三十六景 井内コレクションより

2026/03/28〜2026/06/14

新見美術館コレクション 近現代日本画の精華

2026/04/10〜2026/06/14

八王子市夢美術館

東京都・八王子市

開館50周年記念「ウジェーヌ・ブーダン展─瞬間の美学 、光の探求」

2026/04/11〜2026/06/21

SOMPO美術館

東京都・新宿区

ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち

2026/04/19〜2026/06/21

宇都宮美術館

栃木県・宇都宮市

富山県水墨美術館コレクション 水墨画を楽しむ7つのとびら -富岡鉄斎、竹内栖鳳、横山大観から加山又造へ

2026/04/25〜2026/06/21

茨城県近代美術館

茨城県・水戸市

うたう仲條 おどる仲條-文字と画と、資生堂と

開催中〜2026/06/28

資生堂ギャラリー

東京都・中央区

田中信太郎――意味から遠く離れて

2026/04/25〜2026/06/28

世田谷美術館

東京都・世田谷区

動き出す妖怪展 TOKYO

2026/03/27〜2026/06/28

寺田倉庫 G1ビル

東京都・品川区

没後110年 日本画の革命児 今村紫紅

2026/04/25〜2026/06/28

横浜美術館

神奈川県・横浜市

アーティストとひらく「鎌田友介展:ある想像力、ふたつの土地」

2026/04/25〜2026/06/28

横浜美術館

神奈川県・横浜市

熊谷守一美術館41周年展 守一と故郷。

2026/04/14〜2026/06/28

豊島区立 熊谷守一美術館

東京都・豊島区

軽井沢安東美術館 生誕140周年 藤田嗣治展

開催中〜2026/07/05

軽井沢安東美術館

長野県・軽井沢町

クヴェレ美術館 開館記念展Ⅰ Meet 美の交差点 近代日本画と東洋陶磁

開催中〜2026/07/05

クヴェレ美術館

茨城県・水戸市

東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展

2026/04/28〜2026/07/05

東京都美術館

東京都・台東区

生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ

2026/04/15〜2026/07/06

国立新美術館

東京都・港区

松本陽子 宵の明星を見た日

2026/05/23〜2026/07/12

府中市美術館

東京都・府中市

川合玉堂 —なつかしい日本の情景—

2026/05/16〜2026/07/26

山種美術館

東京都・渋谷区

大ゴッホ展 夜のカフェテラス

2026/05/29〜2026/08/12

上野の森美術館

東京都・台東区

安藤正子:普通の日々

開催中〜2026/09/06

原美術館ARC

群馬県・渋川市

ルネ・ラリックにみる 日本とフランスの“かわいい”文化交流

開催中〜2026/12/06

箱根ラリック美術館

神奈川県・箱根町

世田谷文学館コレクション展「没後30年 宇野千代展」

2026/04/18〜2027/03/28

世田谷文学館

東京都・世田谷区

Exhibitions

冨安由真 影にのぞむ

  • 原爆の図 丸木美術館 (埼玉県・東松山市)

 現代美術作家の冨安由真(1983年広島県生まれ)が、被爆3世としての出自を見つめ、初めて原爆をテーマに取り組んだ企画展が原爆の図 丸木美術館で開かれている。
 冨安は、不可思議な現象が起きる部屋を作り、鑑賞者が中に入って体感する大型で物量のあるインスタレーションを中心に、現実と非現実の境目を模索する作品を多く発表してきた。「いつかは広島原爆に向き合った作品を作りたい」との思いを実現させた今回の作品は、展示室全体を使って被爆者の手をかたどった立体と光の演出を組み合わせ、「余分なものをそぎ落とした」インスタレーション。「今までの作品とは異質なものになった」。

冨安由真「影にのぞむ」2023年
冨安由真「影にのぞむ」2023年

 暗幕をめくって部屋に入ると、天井から吊るされた30個の白い手が光に照らし出されて壁や天井に影を映し出している。光は表情を変え、青白い強い光が差すと手の影が壁にくっきりと現れ、やがて柔らかな光に包まれると手に取り付けられた鏡に反射して天井や壁に小さな光の玉が飛び交い、しばらくすると暗闇が訪れるという流れ。原爆の惨禍と平和への思いを伝えている。

8月5日に行われたギャラリートークの会場
8月5日に行われたギャラリートークの会場

 8月5日に行われたギャラリートークでは、制作の背景や、爆心地から1.5㌔の場所で被爆した母方の祖父母の体験などが語られた。
 それによると、冨安は、中学3年の夏に祖母から一度だけ被爆体験を聞いたことがあった。幽霊のように手を前に掲げてぞろぞろと歩いて行く人々に出会ったが、熱線で皮膚がはがれ落ちたその人たちから助けを求められても助けられなかったことを祖母は泣きながら話してくれたという。「その幽霊のような手が心の中にずっとあり、原爆を考える時の重要なポイントとなった。手はその人の人生が刻まれるものなので残したい」という思いから、今回の制作にあたって取材に協力してくれた被爆者15人から手型をとらせてもらい作品に取り入れた。
 展示室内に強い光で現れる影は、原爆の熱線で銀行の石段に座っていた人の影が黒く残った被爆資料「人影の石」を念頭に置いた。「影は不在であることを象徴する重要なテーマ。生者の不在に気づいて欲しい」との思いを込めた。また、壁や天井に飛び交う光は、多くの被爆者が見たという遺体から浮かび上がる人魂をイメージした。
 今回の展示室は、丸木美術館の中で丸木位里と俊による「原爆の図」などをすべて見た最後にたどり着く場所なので、その経験を反芻できるようなシンプルで静かな空間にしたいと思ったという。
 当初、15人に語ってもらった被爆体験は「承諾を得て録音をしたので、音源を展示空間に流すことも考えた」のだという。ただ、原爆が投下された時は大きな衝撃音があったが、そのあとで静寂が訪れたという証言が多く残ることから、その恐ろしい静けさを表すためにも、展示空間を無音にした。
 音声では流さなかったが、被爆者の証言は、配布物としてまとめて展示室の入り口に置いてある。

「被爆者の手型を残したい」との思いから、石膏はもろいので、耐久性の高い樹脂のジェスモナイトを使用した
「被爆者の手型を残したい」との思いから、石膏はもろいので、耐久性の高い樹脂のジェスモナイトを使用した

 トークではほかに、8月5日が被爆者だった祖母の17回忌であり、翌6日は原爆の日なのでこの日にトークを行いたいと申し出たこと、祖母から原爆の話を聞いた直後の中3の10月に中学校の課外授業で丸木美術館を訪れて見た「原爆の図」に衝撃を受け、いつかは原爆に向き合った形で何か作品を作りたいと思っていたこと、その中学では現在も丸木美術館への課外授業が続いていて、担当の美術の先生が「卒業生に美術作家がいる」と同館学芸員に話したことがきっかけで今回の展覧会が実現できたことなどが語られた。
 また、冨安の伯父が祖母に聞き取りを重ねてその被爆体験を本にまとめていたことから、それを読み、祖父母らの家族が命からがら逃げた様子や重症を負った人々に出会った状況などを語部のように伝えた。
 9月24日(土)午後2時からも冨安による5回目のギャラリートークが行われる(参加自由、要入館料)。
 「被爆者の方々とお話をする中で、被爆経験はなくても、平和への一歩として少しでも伝えていかなければいけないということをすごく感じた。この展示が平和を願う気持ちを少しでも強くするものであればと願います」という冨安の思いが伝わってきた。
 
(文中敬称略)
執筆・写真撮影:西澤美子

【会期・会場】
2023年7月8日(土)~9月24日(日) 原爆の図 丸木美術館 (埼玉県・東松山市)
美術館HP:https://marukigallery.jp/