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特集展「国立劇場の名品展 鏑木清方、小倉遊亀、東山魁夷、髙山辰雄、加山又造…」

開催中〜2026/02/15

平塚市美術館

神奈川県・平塚市

オルセー美術館所蔵 印象派—室内をめぐる物語

開催中〜2026/02/15

国立西洋美術館

東京都・台東区

マリーナ・タバサム・アーキテクツ展 People Place Poiesis

開催中〜2026/02/15

TOTOギャラリー間

東京都・港区

【特別展】LOVE いとおしい…っ! -鏑木清方の恋もよう、奥村土牛のどうぶつ愛-

開催中〜2026/02/15

山種美術館

東京都・渋谷区

モダンアートの街・新宿

開催中〜2026/02/15

SOMPO美術館

東京都・新宿区

大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション

開催中〜2026/02/22

CREATIVE MUSEUM TOKYO(東京・京橋)

東京都・中央区

企画展  《北斎でひもとく!浮世絵版画大百科》

開催中〜2026/02/23

すみだ北斎美術館

東京都・墨田区

リサ・ラーソンの作り方 展

開催中〜2026/02/23

PLAY! MUSEUM

東京都・立川市

artisansと輪島塗

開催中〜2026/02/23

そごう美術館

神奈川県・横浜市

マチュピチュ展

開催中〜2026/03/01

森アーツセンターギャラリー

東京都・港区

移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念 工芸と天気展 −石川県ゆかりの作家を中心に−

開催中〜2026/03/01

国立工芸館

石川県・金沢市

小出楢重 新しき油絵

開催中〜2026/03/01

府中市美術館

東京都・府中市

開館30周年記念 ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン所蔵 ロックフェラー・コレクション花鳥版画展 北斎、広重を中心に

開催中〜2026/03/01

千葉市美術館

千葉県・千葉市

ガチャガチャ展in六本木

開催中〜2026/03/02

六本木ミュージアム

東京都・港区

デザインの先生

開催中〜2026/03/08

21_21 Design Sight

東京都・港区

名作展 源流へのまなざし モティーフで見る川端龍子

開催中〜2026/03/08

大田区立龍子記念館

東京都・大田区

開館30周年記念「ドナルド・キーン展 Seeds in the Heart」

開催中〜2026/03/08

世田谷文学館

東京都・世田谷区

ねり美・ふる文コラボ企画       もっと 浮世絵で行こ! 幕末明治の暮らし、娯楽、事件…

開催中〜2026/03/08

練馬区立石神井公園ふるさと文化館 2階企画展示室

東京都・練馬区

企画展「知覚の大霊廟をめざして――三上晴子の インタラクティヴ・インスタレーション」

開催中〜2026/03/08

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

東京都・新宿区

ガウディ没後100 年公式事業NAKED meets ガウディ展

開催中〜2026/03/15

寺田倉庫G1

東京都・品川区

Artists in FAS 2025

開催中〜2026/03/15

藤沢市アートスペース

神奈川県・藤沢市

雛の世界

開催中〜2026/03/15

遠山記念館

埼玉県比企郡川島町

いつもとなりにいるから 日本と韓国、アートの80年

開催中〜2026/03/22

横浜美術館

神奈川県・横浜市

横浜美術館コレクション展「子どもも、おとなも! つくるわたしが、つくられる」

開催中〜2026/03/22

横浜美術館

神奈川県・横浜市

出光美術館所蔵 茶道具名品展

開催中〜2026/03/22

大倉集古館

東京都・港区

たたかう仏像

開催中〜2026/03/22

静嘉堂文庫美術館(東京・丸の内)

東京都・千代田区

没後40年 荻須高徳リトグラフ展 ―稲沢市荻須記念美術館コレクション―

開催中〜2026/03/22

八王子市夢美術館

東京都・八王子市

冬、そして春へー「華やぎ」と「侘(わ)び」の調(しらべ)  圏外の眼-伊奈英次の写真世界

開催中〜2026/03/22

荏原 畠山美術館 

東京都・港区

向井山朋子 Act of Fire

開催中〜2026/03/22

アーツ前橋 ギャラリー

群馬県・前橋市

大西茂 写真と絵画

開催中〜2026/03/29

東京ステーションギャラリー

東京都・千代田区

劇場アニメ ルックバック展 —押山清高 線の感情

開催中〜2026/03/29

麻布台ヒルズ ギャラリー

東京都・港区

六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠

開催中〜2026/03/29

森美術館

東京都・港区

アジアの仏たち―永青文庫の東洋彫刻コレクション―

開催中〜2026/03/29

永青文庫

東京都・文京区

Tokyo Contemporary Art Award 2024-2026 受賞記念展「湿地」

開催中〜2026/03/29

東京都現代美術館

東京都・江東区

北斎を魅了した天舞う瑞獣―龍・鳳凰―

開催中〜2026/03/29

北斎館

長野県・小布施町

VOCA展2026 現代美術の展望―新しい平面の作家たち

2026/03/14〜2026/03/29

上野の森美術館

東京都・台東区

北條正庸 風の旅

開催中〜2026/03/29

宇都宮美術館

栃木県・宇都宮市

FACE展2026/絵画のゆくえ2026

2026/03/07〜2026/03/29

SOMPO美術館

東京都・新宿区

高木由利子 写真展 Threads of Beauty 1995‐2025 ― 時をまとい、風をまとう。

2026/03/10〜2026/03/29

Bunkamuraザ・ミュージアム

東京都・渋谷区

放送30周年記念 TVアニメ「名探偵コナン展」

2026/02/20〜2026/03/29

東京ドームシティ プリズムホール

東京都・文京区

英姿颯爽  根津美術館の武器・武具

2026/02/14〜2026/03/29

根津美術館

東京都・港区

森重昭と被爆米兵調査-戦争が終わるということ

開催中〜2026/03/31

中央大学 法と正義の資料館

東京都・八王子市

ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー

開催中〜2026/04/02

東京都現代美術館

東京都・江東区

開館30周年記念 MOTコレクション マルチプル_セルフ・ポートレイト/中西夏之 池内晶子 —弓形とカテナリー

開催中〜2026/04/02

東京都現代美術館

東京都・江東区

特別展 生誕151年からの鹿子木孟郎 —不倒の油画道

開催中〜2026/04/05

泉屋博古館東京

東京都・港区

開館20周年特別展 生誕1200年 歌仙 在原業平と伊勢物語

2026/02/21〜2026/04/05

三井記念美術館

東京都・中央区

藤田嗣治 絵画と写真

開催中〜2026/04/12

茨城県近代美術館

茨城県・水戸市

東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき

開催中〜2026/04/12

東京都美術館

東京都・台東区

ミュージアム コレクション特別篇 開館40周年記念 世田美のあしあと―暮らしと美術のあいだで

2026/02/21〜2026/04/12

世田谷美術館

東京都・世田谷区

ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術

開催中〜2026/05/06

東京都現代美術館

東京都・江東区

飯川雄大 大事なことは何かを見つけたとき

2026/02/28〜2026/05/06

水戸芸術館 現代美術ギャラリー

茨城県・水戸市

特集展示「富士山 花と雲と湖と」

開催中〜2026/05/10

半蔵門ミュージアム

東京都・千代田区

春の江戸絵画まつり 長沢蘆雪

2026/03/14〜2026/05/10

府中市美術館

東京都・府中市

生誕100周年記念 安野光雅展

2026/03/04〜2026/05/10

PLAY! MUSEUM

東京都・立川市

【特別展】 花・flower・華 2026 -横山大観の桜・川端龍子の牡丹・速水御舟の梅-

2026/02/28〜2026/05/10

山種美術館

東京都・渋谷区

コレクションの舞台裏 ―光をあてる、掘りおこす。収蔵品をめぐる7つの試み

開催中〜2026/05/10

埼玉県立近代美術館

埼玉県・さいたま市

テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート

開催中〜2026/05/11

国立新美術館

東京都・港区

画布(キャンバス)に描くまなざし -ホキ美術館風景画展-

開催中〜2026/05/13

ホキ美術館

千葉県・千葉市

生誕100年記念「Re:辻邦生-いま、ふたたび作家に出会う」

2026/03/14〜2026/05/16

霞会館記念学習院ミュージアム

東京都・豊島区

トワイライト、新版画―小林清親から川瀬巴水まで

2026/02/19〜2026/05/24

三菱一号館美術館

東京都・千代田区

モネ没後100年 クロード・モネ— 風景への問いかけ

開催中〜2026/05/24

アーティゾン美術館

東京都・中央区

SPRING わきあがる鼓動

開催中〜2026/05/31

ポーラ美術館

神奈川県・足柄下郡箱根町

企画展「笑い滴る 春と夏の日本画名品選」

2026/02/25〜2026/05/31

松岡美術館

東京都・港区

W.ユージン・スミスとニューヨーク ロフトの時代

2026/03/17〜2026/06/07

東京都写真美術館

東京都・目黒区

生誕100年 昭和を生きた画家 牧野邦夫 —その魂の召喚—

2026/03/31〜2026/06/07

茅ヶ崎市美術館

神奈川県・茅ヶ崎市

超危険生物展 科学で挑む生き物の本気

2026/03/14〜2026/06/14

国立科学博物館

東京都・台東区

軽井沢安東美術館 生誕140周年 藤田嗣治展

開催中〜2026/07/05

軽井沢安東美術館

長野県・軽井沢町

クヴェレ美術館 開館記念展Ⅰ Meet 美の交差点 近代日本画と東洋陶磁

2026/02/14〜2026/07/05

クヴェレ美術館

茨城県・水戸市

ルネ・ラリックにみる 日本とフランスの“かわいい”文化交流

2026/03/20〜2026/12/06

箱根ラリック美術館

神奈川県・箱根町

Exhibitions

傑作と出合う「佐伯祐三 自画像としての風景」

  • 東京ステーションギャラリー (東京都・千代田区)

 東京ステーションギャラリーの趣を感じる煉瓦の壁に、パリの街を描いた佐伯祐三(1898-1928)の作品が映える。30年という短い人生で残した100点以上の作品が会す。

魅力に満ちた静物画

 薔薇、絵の具箱、蟹、人参、鯖など佐伯祐三の静物画を初めて目にし、パリを描いた作品の他にも多くの名画を生み出していたことを知る。生き生きと丁寧に描かれるズワイガニは、殻の風合いを感じさせながらも朱色のような色が優しい。人参はちょっと細めでくねりのあるフォルムや白みがかった葉が、いわゆる人参と違い、惹かれる。絵の具箱という身近なモチーフの絵は新鮮に写り、それでも色合いは佐伯の描いたパリに通じる。重みをまとったようなパリの空気は、一時帰国した際に描いた東京・下落合の風景画を見てもまた感じるのだった。

上から《蟹》個人蔵(大阪中之島美術館寄託)、《にんじん》高島匡夫氏蔵 1926年頃
上から《蟹》個人蔵(大阪中之島美術館寄託)、《にんじん》高島匡夫氏蔵 1926年頃

 佐伯がパリのオペラ座近くで大金をはたいて衝動買いしたという人形を描いた作品《人形》がある。「佐伯祐三のパリ」(新潮社)でモデルの対の人形を見ることができたが、絵と全く違った印象で驚く。その絵は人形を描いたのではなく、人形からインスピレーションを得てフランス女性を描いたのだという気がする。それだけ絵の女性はつややかで美しく輝き、気品さえ感じる。深みを帯びたワインレッドの服と背景のモスグリーンが、当時のパリを思わせる。佐伯の出す色は美しいだけでなく情趣を感じさせ、心に訴えかけてくる。

煉瓦の壁と絶妙に調和するパリの街並み

 1914年に創建された東京駅丸の内駅舎。同館は当時の面影を残す。当時のレンガが並ぶ展示室は、ほぼ同時代のパリの街並みや建物を描いた佐伯の作品と絶妙に調和し、展示室にはパリの街のような空間が広がる。

 建物の正面やドアを描いたものも多い。《壁》は建物の一つの壁面が主題でありながら、その壁は屋根との境界線もなく広がっていく。印象的な作品である。

左から《壁》大阪中之島美術館、《広告のある門》和歌山県立近代美術館、1925年
左から《壁》大阪中之島美術館、《広告のある門》和歌山県立近代美術館、1925年

 病を押して1927年に始まる2度目のパリでの画業は、本展で「線のパリ」とされているように、軽やかな線描が見られる。線の印象が強いポスターの文字もより勢いを増し、レンガの表現にも自由な線を刻み込む。さらに人や椅子までも線をベースに表現されている。筆致、色、構図、表現、何をとっても佐伯の絵は超絶だと感嘆する。「これもいい、ああこれも」と興奮しながら展示室をめぐる。

《レストラン(オテル・デュ・マルシェ)》 1927年 大阪中之島美術館
《レストラン(オテル・デュ・マルシェ)》 1927年 大阪中之島美術館

 そして《煉瓦焼》と出合った。「佐伯の真価を最初に見出した収集家の山本發次郎が初めて目にして魅了されたのは本作であった」という解説を読んで納得する。パリ郊外の村、ヴィリエ=シュル=モランで描かれた趣漂うその建物(窯であるらしい)は圧倒的な重厚感、実在感で、強いエネルギーを放つ。私はそのパワーに圧倒され、またその絵と対することで感動や驚嘆、エネルギーなどいろいろな感情や力が沸き上がってきて体が熱くなる。また、その建物は全てを受け止め包み込んでくれる家のような温かみにもあふれ、理屈ではなくその絵にただただ魅了され、その場に立ち尽くす。

《煉瓦焼》1928年 大阪中之島美術館
《煉瓦焼》1928年 大阪中之島美術館

 食い入るように細部をじっくり見つめながら絵を味わう。一度離れて再び対しても絵から発せられる強いパワーは変わらず、何度見てもエネルギーがみなぎってくる。そんな絵と出合うことができた幸せ。佐伯の作品がもっと見たかった。私は佐伯祐三の作品が大好きだ。

(文中敬称略)
執筆・写真撮影(作品写真除く):堀内まりえ
*写真は主催者の許可を得て撮影しています。
 
(参考文献)
・「自画像としての風景 佐伯祐三」(本展公式図録)読売新聞大阪本社 2023年
・「佐伯祐三のパリ」朝日晃、野見山暁治 新潮社 1998年

展覧会名「佐伯祐三 自画像としての風景」
 
【会期・会場】
2023年1月21日(土)~2023年4月2日(日) 東京ステーションギャラリー(東京・千代田区)
展覧会HP:https://saeki2023.jp/index.html
 
*本展は日時指定入場制です。
*来場にあたっての注意事項等については、公式ウェブサイトをご確認ください。
 
【今後の巡回予定】
2023年4月15日(土)~6月25日(日) 大阪中之島美術館
*会期・会場は変更になる可能性あり。