詳細はミュージアムのオフィシャルサイトなどでご確認ください。

  • タイトル
  • 会期
  • ミュージアム
  • 所在地

トロイメライ

開催中〜2026/01/12

原美術館ARC

群馬県・渋川市

野口哲哉 鎧を着て見る夢 –ARMOURED DREAMER–

開催中〜2026/01/12

彫刻の森美術館

神奈川県・足柄下郡箱根町

30周年記念展「ALL OF EVANGELION」

開催中〜2026/01/12

東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)

東京都・港区

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着

開催中〜2026/01/12

アーティゾン美術館

東京都・中央区

Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION

開催中〜2026/01/12

そごう美術館

神奈川県・横浜市

特別企画展「ポケモン天文台」

開催中〜2026/01/12

相模原市立博物館

神奈川県・相模原市

織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ

開催中〜2026/01/18

ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)

東京都・渋谷区

小林徳三郎

開催中〜2026/01/18

東京ステーションギャラリー

東京都・千代田区

しあわせのぬいぐるみパーク展

開催中〜2026/01/18

世界の民俗人形博物館・須坂版画美術館(須坂アートパーク内)

長野県・須坂市

オランダ×千葉 撮る、物語る ーサラ・ファン・ライ&ダヴィット・ファン・デル・レーウ×清水裕貴

開催中〜2026/01/18

千葉県立美術館

千葉県・千葉市

人々を援(たす)け寄り添う神と仏-道釈人物画の世界

開催中〜2026/01/18

大倉集古館

東京都・港区

約束の場所で:ブック・アートで広がるイマジネーション

開催中〜2026/01/18

うらわ美術館

埼玉県・さいたま市

アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に

開催中〜2026/01/25

三菱一号館美術館

東京都・千代田区

総合開館30周年記念「作家の現在 これまでとこれから」

開催中〜2026/01/25

東京都写真美術館

東京都・目黒区

中村至男 オン グラフィック

開催中〜2026/01/31

ギンザ・グラフィック・ギャラリー

東京都・中央区

日本の色 染司よしおか 吉岡更紗の仕事

開催中〜2026/02/01

三鷹市美術ギャラリー

東京都・三鷹市

国宝 熊野御幸記と藤原定家の書 ―茶道具・かるた・歌仙絵とともに ―

開催中〜2026/02/01

三井記念美術館

東京都・中央区

『日本画』の挑戦者たち それぞれの葛藤と探求

開催中〜2026/02/01

山梨県立美術館

山梨県・甲府市

アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦

開催中〜2026/02/08

東京国立近代美術館

東京都・千代田区

開館50周年記念「わたしを呼ぶ《アート》 古代エジプトの棺からシャガールまで」

開催中〜2026/02/08

松岡美術館

東京都・港区

特集展「国立劇場の名品展 鏑木清方、小倉遊亀、東山魁夷、髙山辰雄、加山又造…」

開催中〜2026/02/15

平塚市美術館

神奈川県・平塚市

オルセー美術館所蔵 印象派—室内をめぐる物語

開催中〜2026/02/15

国立西洋美術館

東京都・台東区

マリーナ・タバサム・アーキテクツ展 People Place Poiesis

開催中〜2026/02/15

TOTOギャラリー間

東京都・港区

【特別展】LOVE いとおしい…っ! -鏑木清方の恋もよう、奥村土牛のどうぶつ愛-

開催中〜2026/02/15

山種美術館

東京都・渋谷区

モダンアートの街・新宿

開催中〜2026/02/15

SOMPO美術館

東京都・新宿区

大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション

開催中〜2026/02/22

CREATIVE MUSEUM TOKYO(東京・京橋)

東京都・中央区

企画展  《北斎でひもとく!浮世絵版画大百科》

開催中〜2026/02/23

すみだ北斎美術館

東京都・墨田区

リサ・ラーソンの作り方 展

開催中〜2026/02/23

PLAY! MUSEUM

東京都・立川市

artisansと輪島塗

2026/01/22〜2026/02/23

そごう美術館

神奈川県・横浜市

マチュピチュ展

開催中〜2026/03/01

森アーツセンターギャラリー

東京都・港区

移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念 工芸と天気展 −石川県ゆかりの作家を中心に−

開催中〜2026/03/01

国立工芸館

石川県・金沢市

小出楢重 新しき油絵

開催中〜2026/03/01

府中市美術館

東京都・府中市

デザインの先生

開催中〜2026/03/08

21_21 Design Sight

東京都・港区

名作展 源流へのまなざし モティーフで見る川端龍子

開催中〜2026/03/08

大田区立龍子記念館

東京都・大田区

開館30周年記念「ドナルド・キーン展 Seeds in the Heart」

開催中〜2026/03/08

世田谷文学館

東京都・世田谷区

ねり美・ふる文コラボ企画       もっと 浮世絵で行こ! 幕末明治の暮らし、娯楽、事件…

2026/01/25〜2026/03/08

練馬区立石神井公園ふるさと文化館 2階企画展示室

東京都・練馬区

企画展「知覚の大霊廟をめざして――三上晴子の インタラクティヴ・インスタレーション」

開催中〜2026/03/08

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

東京都・新宿区

ガウディ没後100 年公式事業NAKED meets ガウディ展

開催中〜2026/03/15

寺田倉庫G1

東京都・品川区

いつもとなりにいるから 日本と韓国、アートの80年

開催中〜2026/03/22

横浜美術館

神奈川県・横浜市

横浜美術館コレクション展「子どもも、おとなも! つくるわたしが、つくられる」

開催中〜2026/03/22

横浜美術館

神奈川県・横浜市

出光美術館所蔵 茶道具名品展

2026/02/03〜2026/03/22

大倉集古館

東京都・港区

たたかう仏像

開催中〜2026/03/22

静嘉堂文庫美術館(東京・丸の内)

東京都・千代田区

没後40年 荻須高徳リトグラフ展 ―稲沢市荻須記念美術館コレクション―

2026/01/30〜2026/03/22

八王子市夢美術館

東京都・八王子市

冬、そして春へー「華やぎ」と「侘(わ)び」の調(しらべ)  圏外の眼-伊奈英次の写真世界

2026/01/17〜2026/03/22

荏原 畠山美術館 

東京都・港区

大西茂 写真と絵画

2026/01/31〜2026/03/29

東京ステーションギャラリー

東京都・千代田区

六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠

開催中〜2026/03/29

森美術館

東京都・港区

アジアの仏たち―永青文庫の東洋彫刻コレクション―

2026/01/17〜2026/03/29

永青文庫

東京都・文京区

Tokyo Contemporary Art Award 2024-2026 受賞記念展「湿地」

開催中〜2026/03/29

東京都現代美術館

東京都・江東区

森重昭と被爆米兵調査-戦争が終わるということ

開催中〜2026/03/31

中央大学 法と正義の資料館

東京都・八王子市

ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー

開催中〜2026/04/02

東京都現代美術館

東京都・江東区

開館30周年記念 MOTコレクション マルチプル_セルフ・ポートレイト/中西夏之 池内晶子 —弓形とカテナリー

開催中〜2026/04/02

東京都現代美術館

東京都・江東区

特別展 生誕151年からの鹿子木孟郎 —不倒の油画道

2026/01/17〜2026/04/05

泉屋博古館東京

東京都・港区

藤田嗣治 絵画と写真

2026/02/10〜2026/04/12

茨城県近代美術館

茨城県・水戸市

ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術

2026/01/31〜2026/05/06

東京都現代美術館

東京都・江東区

特集展示「富士山 花と雲と湖と」

2026/01/17〜2026/05/10

半蔵門ミュージアム

東京都・千代田区

テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート

2026/02/11〜2026/05/11

国立新美術館

東京都・港区

画布(キャンバス)に描くまなざし -ホキ美術館風景画展-

開催中〜2026/05/13

ホキ美術館

千葉県・千葉市

SPRING わきあがる鼓動

開催中〜2026/05/31

ポーラ美術館

神奈川県・足柄下郡箱根町

劇場アニメ ルックバック展 —押山清高 線の感情

2026/01/16〜2027/03/29

麻布台ヒルズ ギャラリー

東京都・港区

東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき

2026/01/27〜2028/04/12

東京都美術館

東京都・台東区

小林徳三郎「金魚を見る子供」1928年 東京国立近代美術館

Exhibitions

小林徳三郎 
知られざる画家の初の大回顧展

  • 東京ステーションギャラリー (東京都・千代田区)

 大正から昭和にかけての洋画家、小林徳三郎(1884~1949年、広島県生まれ)の没後初となる本格的な回顧展が東京ステーションギャラリーで開かれている。岸田劉生らと共にフュウザン会の創立に参加、油彩の「海」が1952年に開館した東京国立近代美術館の洋画収蔵作品の第1号となるなど、没後しばらくは高く評価されていたが、今では忘れられている。本展は日常の光景を素朴に描いた小林徳三郎の再評価を試みた展覧会だ。

展示風景
展示風景

 代表作の「金魚を見る子供」は、息子が飽きることなく金魚を眺めている様子を描いている。1929年、小林が第1回から参加している春陽展の第7回に出品。春陽会の重鎮だった山本鼎から傑作だと称賛され、絵はがき1000枚が完売、再販されるほどの人気を博した。その後某企業の応接室に飾られていたが行方不明となり、2025年春に所在が判明、東京国立近代美術館に収蔵され、修復を終えて久しぶりの公開となった。

小林徳三郎「金魚を見る子供」1928年 東京国立近代美術館
小林徳三郎「金魚を見る子供」1928年 東京国立近代美術館

 鰯や鯵を題材にした作品も多い。1919年、貧しい暮らしの中で、古い通帳を見つけてそのお金で鰯を買い、3匹をすり鉢に入れて描いた絵が第6回院展洋画部に入選。写真家の野島康三の目にとまったことで個展の開催にもこぎつけた。1923年の第1回春陽展にも鰯を出品し、2回展以降も毎年発表、おおむね10年以上にわたり描き続けた。鰯の連作は「小林が画家として認められる大きな一歩となった」(本展担当・東京ステーションギャラリー田中晴子学芸室長)。春陽会の仲間からは「鰯の徳さん」と呼ばれていたそうだ。

小林徳三郎「鰯」1925年頃 碧南市藤井達吉現代美術館
小林徳三郎「鰯」1925年頃 碧南市藤井達吉現代美術館

 小林は鰯を描き続けてきたが、田中学芸室長によると、息子が金魚を買って来て眺めている様子を見て、「同じ魚なんだ」と思ったことで急に気持ちが軽くなり、前述の「金魚を見る子供」が生まれたという。これが、家族を描き始めるきっかけとなり、その後は板の間で寝転んだり、座敷で読書したりする子どもたちの絵が多くなる。描く方も描かれる方も気兼ねなく自然体でいられることで、ありのままの姿や心情が描き出され、画家としての表現を深めていく。

小林徳三郎「子供たち」1932年 個人蔵(左)、小林徳三郎「こども」1932年頃 広島県立美術館(右)
小林徳三郎「子供たち」1932年 個人蔵(左)、小林徳三郎「こども」1932年頃 広島県立美術館(右)

 展示の後半では、読書をする女性や室内の情景、静物など、日常の何気ない様子を色彩豊かに描いた作品が続く。1933年に肺結核が発覚し1年あまり療養生活を送った。その後、静養生活を経て復帰した頃に描かれた作品で、素朴でありながら円熟した味わいを感じさせる。

小林徳三郎「二階の緑」1939年頃 個人蔵 
小林徳三郎「二階の緑」1939年頃 個人蔵 

 この頃から風景画も多くなる。静岡県沼津市の江の浦や山梨県の河口湖などに滞在して制作した。冒頭で紹介した東京国立近代美術館所蔵の「海」もそうした中の1点。同館初の買い入れ作品として、日本画4点、洋画9点が選ばれ、そのうちの洋画第1号。ほかは黒田清輝「舞妓」、安井曽太郎「金蓉」、萬鐵五郎「裸婦」などだった。

小林徳三郎「海」1942年 東京国立近代美術館
小林徳三郎「海」1942年 東京国立近代美術館

 展覧会の最後の一角は、晩年を過ごした東京都豊島区の自宅から眺めた風景が並ぶ。田園に夕陽が落ちる情景は、のどかで小林ならではの色彩に富んだ温かみがあるが、これらを描いた1949年に心臓麻痺で急死。死期を感じ取っていたかのような静けさがある。

小林徳三郎「郊外の落日」1949年 ふくやま美術館
小林徳三郎「郊外の落日」1949年 ふくやま美術館

 フュウザン会や春陽会で活動を共にした画家の硲(はざま)伊之助は、小林の死後、美術界での扱いの低さに対して「もっと評価されるべき画家」と憤慨したという逸話が残っている。
 なぜ、忘れ去られてしまったのか。
 田中学芸室長は「生前はその絵画の世界観が評価されたにもかかわらず、作品が部屋の壁に飾るのに相応しい内容と大きさであるということが、梅原龍三郎や安井曽太郎と、徳三郎の後世における評価を大きく隔てた理由なのかもしれない」と見る。同館の冨田章館長も小品が多いことをあげ、「展覧会で大作を発表するよりも、生活の中で身近に作品を置いて楽しんでもらうことこそが芸術の目指すべき道だと信じていた」と言う。
 東京美術学校(現・東京芸術大学)卒業制作の「自画像」や妻の政子をモデルとした水彩などの初期作品からフュウザン会や春陽会で活動を共にした親友の萬鉄五郎の作品、出版の仕事や、劇団「芸術座」の舞台装飾の仕事などの資料もあわせ、約300点により全貌に迫る。
 何気ない日常を実直に見つめた心温まる作品の数々。この展覧会をきっかけとしてさらなる作品の発見や研究の深まりを期待したい。
 なお、本展は、広島県ふくやま市のふくやま美術館(4月11日~6月7日)、岩手県盛岡市の岩手県立美術館(6月20日~8月23日)、愛知県の碧南市藤井達吉現代美術館(9月12日~11月8日)に巡回する。

小林徳三郎「自画像」1909年 東京芸術大学
小林徳三郎「自画像」1909年 東京芸術大学

執筆・写真撮影:西澤美子(文中敬称略)
 
※写真は主催者の許可を得て撮影しています
 
参考文献:「小林徳三郎」展 図録(国書刊行会 2025年)

【会期・会場】
2025年11月22日(土)~2026年1月18日(日)
東京ステーションギャラリー(東京都・千代田区)
HP:https://www.ejrcf.or.jp/gallery/