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ダミアン・ハースト 桜

開催中〜2022/05/23

国立新美術館

東京都・港区

デビュー50周年記念 くらもちふさこ展  ―デビュー作から「いつもポケットにショパン」「天然コケッコー」「花に染む」まで―

開催中〜2022/05/29

弥生美術館

東京・文京区

夢二がいざなう大正ロマン ―100年前の文化と女性を中心に―

開催中〜2022/05/29

竹久夢二美術館

東京・文京区

Chim↑Pom展:ハッピースプリング

開催中〜2022/05/29

森美術館

東京都・港区

源頼朝の時代「平治物語と源平合戦」展

開催中〜2022/05/29

遠山記念館

埼玉県・川島町

本と美術の展覧会vol.4「めくる、ひろがるー武井武雄と常田泰由の本と絵とー」 

開催中〜2022/05/29

太田市美術館・図書館

群馬県・太田市

生誕110年 香月泰男展

開催中〜2022/05/29

足利市立美術館

栃木県・足利市

企画展 人のすがた、人の思い-収蔵品にみる人々の物語-

開催中〜2022/05/29

大倉集古館

東京都・港区

メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年

開催中〜2022/05/30

国立新美術館

東京都・港区

日本・モンゴル外交関係樹立50周年記念特別展「邂逅する写真たち――モンゴルの100年前と今」

開催中〜2022/05/31

国立民族学博物館

大阪府・吹田市

リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと

開催中〜2022/06/05

平塚市美術館

神奈川県・平塚市

旅路の風景—北斎、広重、吉田博、川瀬巴水—

開催中〜2022/06/05

東京富士美術館

東京都・八王子市

西巻茅子展 「ラララン ロロロン〜ちいさなひとたちありがとう」

開催中〜2022/06/05

調布市文化会館たづくり 展示室(たづくり1階)

東京都・調布市

時代を映す絵画たち -コレクションにみる戦後美術の歩み-

開催中〜2022/06/12

練馬区立美術館

東京都・練馬区

若冲と京の美術 京都 細見コレクションの精華

開催中〜2022/06/12

茨城県近代美術館

茨城県・水戸市

御大典記念特別展 よみがえる正倉院宝物 -再現模造にみる天平の技-

開催中〜2022/06/12

松本市美術館

長野県・松本市

建物公開2022 アール・デコの貴重書展

開催中〜2022/06/12

東京都庭園美術館

東京都・港区

東京の猫たち ー東京・区立美術館ネットワーク連携事業 

開催中〜2022/06/12

目黒区美術館

東京都・目黒区

特別展 北斎

開催中〜2022/06/12

九州国立博物館

福岡県・太宰府市

生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展

開催中〜2022/06/19

東京都現代美術館

東京都・江東区

吉阪隆正展 ひげから地球へ、パノラみる

開催中〜2022/06/19

東京都現代美術館

東京都・江東区

Tokyo Contemporary Art Award 2020-2022 受賞記念展

開催中〜2022/06/19

東京都現代美術館

東京都・江東区

出版120周年 ピーターラビット™展

開催中〜2022/06/19

世田谷美術館

東京都・世田谷区

特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」

開催中〜2022/06/19

国立科学博物館

東京都・台東区

イスラエル博物館所蔵 ピカソ -ひらめきの原点-

開催中〜2022/06/19

パナソニック汐留美術館

東京都・港区

あの風景を探しに美術館へ~ヨーロッパ・アメリカ・アジア…絵画旅日和~ 

開催中〜2022/06/19

高崎市美術館

群馬県・高崎市

生誕110年 みんなのオノサトトシノブ展 ベタ丸と色彩の無限のフィールド

開催中〜2022/06/19

大川美術館

群馬県・桐生市

幼い日に見た夢 いわさきちひろ展

開催中〜2022/06/19

ちひろ美術館・東京

東京都・練馬区

エリック・カールとアメリカの絵本画家たち

開催中〜2022/06/19

ちひろ美術館・東京

東京都・練馬区

特別展 大安寺のすべて ―天平のみほとけと祈り―

開催中〜2022/06/19

奈良国立博物館

奈良県・奈良市

未来へつなぐ陶芸―伝統工芸のチカラ展

開催中〜2022/06/19

国立工芸館

石川県・金沢市

篠田桃紅展

開催中〜2022/06/22

東京オペラシティ アートギャラリー

東京都・新宿区

沖縄復帰50年記念 特別展「琉球」

開催中〜2022/06/26

東京国立博物館

東京都・台東区

リニューアルオープン1 絵のある陶磁器 〜仁清・乾山・永樂と東洋陶磁〜

開催中〜2022/06/26

三井記念美術館

東京都・中央区

開館25周年記念展 Ⅰ 箱根・芦ノ湖 成川美術館コレクション展 ~花愛でるこころ、恋の詩とともに~ 

開催中〜2022/06/26

茨城県天心記念五浦美術館

茨城県・北茨城市

題名のない展覧会 ―栃木県立美術館 50年のキセキ

開催中〜2022/06/26

栃木県立美術館

栃木県・宇都宮市

善光寺御開帳記念 善光寺さんと高村光雲 未来へつなぐ東京藝術大学の調査研究から

開催中〜2022/06/26

長野県立美術館

長野県・長野市

スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち

開催中〜2022/07/03

東京都美術館

東京都・台東区

空箱職人はるきる展 Miracle Package Art

2022/05/27〜2022/07/03

そごう美術館

神奈川県・横浜市

企画展  阿弥陀如来 ―浄土への憧れ―

2022/05/28〜2022/07/03

根津美術館

東京都・港区

豊島区立 熊谷守一美術館 特別企画展 熊谷守一美術館37周年展

開催中〜2022/07/03

豊島区立 熊谷守一美術館

東京都・豊島区

【特別展】生誕110周年 奥田元宋と日展の巨匠 —福田平八郎から東山魁夷へ—

開催中〜2022/07/03

山種美術館

東京都・渋谷区

開館 50 年記念 パリ、東京、ニューヨーク モダンアートの軌跡

開催中〜2022/07/03

笠間日動美術館

茨城県・笠間市

名作展「新しかる上に 龍子の日本画へのまなざし」

開催中〜2022/07/03

大田区立龍子記念館

東京都・大田区

生誕100年 清水九兵衞/六兵衞

開催中〜2022/07/03

千葉市美術館

千葉県・千葉市

「生誕100年 清水九兵衞/六兵衞」展さや堂ホール関連展示|後期 インクルーシブ・サイト ―陶表現の現在

2022/05/27〜2022/07/03

千葉市美術館

千葉県・千葉市

牧歌礼讃 / 楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン × 藤田龍児

開催中〜2022/07/10

東京ステーションギャラリー

東京・千代田区

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策

開催中〜2022/07/10

アーティゾン美術館

東京都・中央区

コジコジ万博

開催中〜2022/07/10

PLAY! MUSEUM

東京都・立川市

「岩合光昭写真展 PANTANAL パンタナール 清流がつむぐ動物たちの大湿原」

2022/06/04〜2022/07/10

東京都写真美術館

東京都・目黒区

ワニがまわる タムラサトル

2022/06/15〜2022/07/18

国立新美術館

東京都・港区

仙厓ワールド   ―また来て笑って!仙厓さんのZen Zen 禅画―

開催中〜2022/07/18

永青文庫

東京都・文京区

リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと

2022/06/12〜2022/07/21

足利市立美術館

栃木県・足利市

松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.1

開催中〜2022/07/24

松岡美術館

東京都・港区

泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅱ 光陰礼讃 ―モネからはじまる住友洋画コレクション

開催中〜2022/07/31

泉屋博古館東京

東京都・港区

特別展 芭蕉布-人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事-

2022/06/07〜2022/07/31

大倉集古館

東京都・港区

コレクション展 コレクション1 遠い場所/近い場所

2022/06/25〜2022/08/07

国立国際美術館

大阪府・大阪市

企画展 よめないけど、いいね! ―根津美術館の書の名品―

2022/07/16〜2022/08/21

根津美術館

東京都・港区

宮城県美術館所蔵 絵本原画の世界 2022 展

2022/07/16〜2022/08/28

山梨県立美術館

山梨県・甲府市

藤城清治 光と影の生きるよろこび展(仮)

2022/07/16〜2022/08/28

そごう美術館

神奈川県・横浜市

ムーミンコミックス展

2022/06/18〜2022/08/28

東京富士美術館

東京都・八王子市

うるわしき薔薇—ルドゥーテ『バラ図譜』を中心に

2022/07/09〜2022/08/28

群馬県立近代美術館

群馬県・高崎市

目黒区美術館開館35周年記念展 美術館はおもちゃ箱・道具箱

2022/07/09〜2022/08/28

目黒区美術館

東京都・目黒区

貞享本當麻曼荼羅修理完成記念 特別展 中将姫と當麻曼荼羅 ―祈りが紡ぐ物語―

2022/07/16〜2022/08/28

奈良国立博物館

奈良県・奈良市

特別展「北斎 百鬼見参」

2022/06/21〜2022/08/28

すみだ北斎美術館

東京都・墨田区

特別展 「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」

開催中〜2022/08/31

日本科学未来館

東京都・江東区

雲をつかむ:原美術館/原六郎コレクション 第1期(春夏季)

開催中〜2022/09/04

原美術館ARC

群馬県・渋川市

こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界

2022/07/02〜2022/09/04

世田谷美術館

東京都・世田谷区

没後25年記念特別企画 斎藤清版画展 飛翔するノスタルジア

2022/07/09〜2022/09/04

高崎市タワー美術館

群馬県・高崎市

とある美術館の夏休み

2022/07/16〜2022/09/04

千葉市美術館

千葉県・千葉市

沖縄復帰50年記念 特別展 琉球

2022/07/16〜2022/09/04

九州国立博物館

福岡県・太宰府市

所蔵作品展 こどもとおとなの自由研究 工芸の〇△□✕展

2022/07/05〜2022/09/04

国立工芸館

石川県・金沢市

開館20周年記念展「モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に」

開催中〜2022/09/06

ポーラ美術館

神奈川県・足柄下郡箱根町

国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで

2022/06/04〜2022/09/11

国立西洋美術館

東京都・台東区

市制90周年記念 工藤麻紀子展

2022/07/09〜2022/09/11

平塚市美術館

神奈川県・平塚市

特別展 河内長野の霊地 観心寺と金剛寺─真言密教と南朝の遺産─

2022/07/30〜2022/09/11

京都国立博物館

京都府・京都市

ライアン・ガンダー われらの時代のサイン

2022/07/16〜2022/09/19

東京オペラシティ アートギャラリー

東京都・新宿区

リニューアルオープン2 茶の湯の陶磁器 〜“景色”を愛でる〜

2022/07/09〜2022/09/19

三井記念美術館

東京都・中央区

どっちがどっち? いわいとしお×岩井俊雄 ―『100かいだてのいえ』とメディアアートの世界― 

2022/07/02〜2022/09/19

茨城県近代美術館

茨城県・水戸市

キース・ヴァン・ドンゲン展―フォーヴィスムからレザネフォール

2022/07/09〜2022/09/25

パナソニック汐留美術館

東京都・港区

【特別展】水のかたち ―《源平合戦図》から千住博の「滝」まで―

2022/07/09〜2022/09/25

山種美術館

東京都・渋谷区

こどもと楽しむ永青文庫

2022/07/30〜2022/09/25

永青文庫

東京都・文京区

開館25周年記念展 Ⅱ 並河靖之の雅な技 世界を魅了した明治の京都七宝

2022/07/09〜2022/09/25

茨城県天心記念五浦美術館

茨城県・北茨城市

ガブリエル・シャネル展― Manifeste de mode

2022/06/18〜2022/09/25

三菱一号館美術館

東京都・千代田区

ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション

2022/06/29〜2022/09/26

国立新美術館

東京都・港区

ボストン美術館展 芸術×力

2022/07/23〜2022/10/02

東京都美術館

東京都・台東区

「クマのプーさん」展

2022/07/16〜2022/10/02

PLAY! MUSEUM

東京・立川市 

ちひろ・花に映るもの

2022/06/25〜2022/10/02

ちひろ美術館・東京

東京都・練馬区

ちひろ美術館コレクション 江戸からいまへ 日本の絵本展

2022/06/25〜2022/10/02

ちひろ美術館・東京

東京都・練馬区

フィン・ユールとデンマークの椅子

2022/07/23〜2022/10/09

東京都美術館

東京都・台東区

スイス プチ・パレ美術館展

2022/07/13〜2022/10/10

SOMPO美術館

東京都・新宿区

特別展アリス —へんてこりん、へんてこりんな世界ー

2022/07/16〜2022/10/10

森アーツセンターギャラリー( 六本木ヒルズ森タワー 52F)

東京都・港区

アールヌーヴォーからアールデコに咲いたデザイン  オールドノリタケ×若林コレクション

2022/09/10〜2022/10/16

そごう美術館

神奈川県・横浜市

企画展  蔵出し蒔絵コレクション

2022/09/10〜2022/10/16

根津美術館

東京都・港区

泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅲ 古美術逍遙 ―東洋へのまなざし

2022/09/10〜2022/10/23

泉屋博古館東京

東京都・港区

新版画 進化系UKIYO-Eの美

2022/09/14〜2022/11/03

千葉市美術館

千葉県・千葉市

地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング

2022/06/29〜2022/11/06

森美術館

東京都・港区

国立新美術館開館15周年記念 李禹煥

2022/08/10〜2022/11/07

国立新美術館

東京都・港区

大蒔絵展 —漆と金の千年物語

2022/10/01〜2022/11/13

三井記念美術館

東京都・中央区

理想の書物 —英国19世紀挿絵本からプライヴェート・プレスの世界へ—

2022/09/17〜2022/11/13

群馬県立近代美術館

群馬県・高崎市

江森天寿と石川梅子 夭折の画家と県内初の女流画家

2022/10/08〜2022/11/27

遠山記念館

埼玉県・川島町

開館25周年記念展 Ⅲ 再興院展の立役者 齋藤隆三

2022/10/08〜2022/11/27

茨城県天心記念五浦美術館

茨城県・北茨城市

企画展「市制90周年記念 私たちの絵 時代の自画像展」

2022/10/01〜2022/11/27

平塚市美術館

神奈川県・平塚市

特別展  将軍家の襖絵

2022/11/03〜2022/12/04

根津美術館

東京都・港区

特別展 京(みやこ)に生きる文化 茶の湯

2022/10/08〜2022/12/04

京都国立博物館

京都府・京都市

辻 永 ふたつの顔を持つ画家 油彩と植物画

2022/10/25〜2022/12/11

茨城県近代美術館

茨城県・水戸市

永青文庫漆芸コレクション かがやきの名品

2022/10/08〜2022/12/11

永青文庫

東京都・文京区

加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史―

2022/10/04〜2022/12/11

国立歴史民俗博物館

千葉県・佐倉市

花鳥風月 名画で見る日本の四季 琳派・浮世絵から御舟・一村まで

開催中〜2022/12/18

岡田美術館

神奈川・箱根町

生誕150年記念 板谷波山の陶芸

2022/11/03〜2022/12/18

泉屋博古館東京

東京都・港区

川内倫子展(タイトル未定)

2022/10/08〜2022/12/18

東京オペラシティ アートギャラリー

東京都・新宿区

つながる琳派スピリット 神坂雪佳展

2022/10/29〜2022/12/18

パナソニック汐留美術館

東京都・港区

静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念 響きあう名宝 ―曜変・琳派のかがやき―

2022/10/01〜2022/12/18

静嘉堂文庫美術館

東京都・千代田区

かこさとしの世界 だるまちゃんもからすのパンやさんも大集合!

2022/10/08〜2022/12/25

群馬県立館林美術館

群馬県・館林市

展覧会 岡本太郎 Okamoto Taro: A Retrospective

2022/10/18〜2022/12/28

東京都美術館

東京都・台東区

特別展 すべて未知の世界へ―GUTAI 分化と統合

2022/10/22〜2023/01/09

国立国際美術館

大阪府・大阪市

雲をつかむ:原美術館/原六郎コレクション 第2期(秋冬季)

2022/09/10〜2023/01/09

原美術館ARC

群馬県・渋川市

ベルクグリューン・コレクション展(仮称)

2022/10/08〜2023/01/22

国立西洋美術館

東京都・台東区

六本木クロッシング2022展(仮題)

2022/12/01〜2023/03/26

森美術館

東京都・港区

池内晶子01

Exhibitions

池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて

糸を見つめ、世界を体感

 絹糸を展示会場に張りめぐらせ、場所、時間、記憶を内包した作品で、人と空間との関わりを考察し続けている池内晶子(1967年、東京都生まれ)の個展が東京の府中市美術館で開かれている。国内外で展覧会を数多く開いている池内だが、美術館での個展は初めてとなる。「あるいは、地のちからをあつめて」という副題は、美術館のある土地柄や、地球が生み出す磁力や重力、絹糸が持つ歴史や文化などを制作の根底に据え、現場制作したことを表している。
 本展では、美術館の3つの展示室とエントランスロビーで新作を主に各一点ずつ発表。作品タイトルはすべて「結び目のある糸」を意味する「Knotted Thread(ノッティドスレッド)」を基本とし、そこに作品ごとの糸の色や直径、高さ、方位などを加えている。

 展示室1では、円錐形を逆さまにした筒のような赤い物体が浮かび、その下に赤い円が広がって、やわらかく、明るく、暖かい空気が醸し出されていた。この作品「Knotted Thread-red-Φ1.4㎝-Φ720㎝」は、磁北を基準とする東西南北の方角の天井付近の壁4点から赤い絹糸を伸ばして、筒状の物を宙吊りにし、その真下を始点として同心円状に糸を右回りに置いている。床の糸はすべて繋ぎ合わされていて、長さはおよそ2万2千㍍、円の直径は約7㍍で、糸を床に置くだけで6日間かかったという。
 池内によると、浮遊物の方は軸糸に結び付けた糸を右に旋回させて、交差する糸を結び、端を短く切って回転を促し、右回りの渦ができるように制作したという。
 一方、床の糸は、「浮かんでいる物とは異なる回転の速さの渦を作りたい」(池内)ことから、糸を繋げて1本にして床に置いた。渦を作ることは、「過去や現在、歴史や時間、土地や人々の記憶など、さまざまな思いや次元と接触する方法」だととらえている。

池内晶子01
「Knotted Thread-red-Φ1.4㎝-Φ720㎝」 絹糸 2021年

 展示室2は、天井から垂れ下がる1本の白い糸が光にかすかに照らし出され、静謐な空間が生み出されている。この糸は、部屋の南北に張り渡した糸の中央から垂れ下がっていて、たくさんの結び目がつけられている。新潟の「朝日村 まゆの花の会」による手撚(よ)りの絹糸で、会の人々が養蚕をしてとれた繭を、明治時代に使われていた手繰り機で撚っている。「この絹糸に触れると蚕の命やかかわった方々の息遣いが感じられる」ことなどから池内が直観的に選んだ。シンプルだが、結び目があるためか、重力を感じさせる。第1展示室の作品の赤い糸は工業製品なので、この「Knotted Thread-h220㎝(north-south)」を近くに展示することでその差異を見せてもいる。

池内晶子_02
「Knotted Thread-h220㎝(north-south)」 絹糸 2021年

 展示室3は、暗い室内で目を凝らしてしばらく経つと、赤い糸が滝のように見えてくる「Knotted Thread-red-east-west-catenary-h360㎝」が展開している。左右の壁に沿って張った5㍍の軸糸の片方に1本の糸を結びつけ、大きくたゆませながらもう片方の壁の軸糸に渡して結び、10㌢間隔でジグザグに糸を行き来させている。糸は人の動きや入口からのわずかな風で動き、間隔やたゆみが常に微妙に変化するのがわかる。また、人の呼気に含まれる湿気に応じて糸が伸縮するのだという。暗い展示室の片隅で、人の存在や自然の力に気づかされ、はっとする。

池内晶子_03
「Knotted Thread-red-east-west-catenary-h360㎝」 絹糸 2021年

 展示室の外のスペースにはドローイングや版画が展示されている。中でも目をひくのが、はがきサイズの紙に水彩や色鉛筆で描かれたドローイング。20年ほど前から毎日欠かさず2枚ずつ描いている日記のような作品で、頭に浮かんだものや、夢に出てきたものを、紙に定着させるように形にしている。池内は「毎日起こる出来事の記憶の断片をとどめる行為であり、糸のひとつひとつの結び目のようなものである」(鑑賞ガイドより)と位置付けている。

池内晶子_04
企画展ロビーのドローイング。「Daily Drawings」

 ロビーの作品を見終わり、2階から階段を下りる少し手前で、1本の白い絹糸の下をくぐることに注意したい。天井近くの壁から、展示室の入口付近に向けて糸を渡してあるので、展示を見る前にもくぐっていたことになる。「Knotted Thread-white-22knots-north-south」とのタイトルからわかるように、糸は南北の方向に張ってある。
 「北は方角の基準となり、南北の方向に糸を沿わすことで磁力を示すことができるのではないか」という思いと、府中に近く、池内が長く住んでいた多摩丘陵に位置する稲城市が美術館の南にあることから「美術館の外との繋がりを示すことができるのではないか」と考えた。府中が多摩川により形成された河岸段丘にあることから、段丘と美術館の建物の構造を関連付け、ロビーからエスカレーターで段丘を登るように展示室への導線があることなどを構成の基本としている。
 また、府中市美術館の建つ場所は、旧陸軍から米軍に接収され、後に返還された土地で、長い間一般には立ち入ることができなかったが、「文化の発信の場として継続している。その重要性を示すため」、糸に美術館の開館年数に1を足した22個の結び目をつけた。
 糸を見つめて、感覚を研ぎ澄ますことで、人の存在や世界のありようが体感できる、そんな空間が展開している。

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エントランスロビーの「Knotted Thread-white-22knots-north-south」。左側の天井付近からエスカレーターの上の方にかけて白い糸が渡されている

 なお、入口で配られる鑑賞ガイドには、展示で使われているのと同じ赤い糸が添付されている。「作品に対する親近感を抱いてもらい、それが作品を保護する気持ちにつながる」(同展担当・神山亮子学芸員)と考えた。ガイドに付けたのはコロナ対策のためだという。

池内晶子_06
鑑賞ガイド。作品に使用したのと同じ赤い糸が添付されている

 池内晶子は1967年東京都生まれ。98年東京芸術大学美術研究科博士後期課程満期退学。1998年から2000年まで文化庁在外研修でニューヨーク滞在。現在、京都芸術大学准教授。88年から糸を空間に張り巡らす作品を制作している。近年の主なグループ展に「MOTアニュアル2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方」(東京都現代美術館、2011年)、「19th DOMANI・明日展」(国立新美術館、2016~17年)、「水と土の芸術祭 2018」(新潟県、2018年)など。主な個展に「Akiko Ikeuchi Silk Thread Installations」(The Japan Foundation Gallery 〈シドニー〉、2016年)、「池内晶子展」(gallery21yo-j〈東京〉、2014、15、17、20年)など個展多数開催。

(文中敬称略)
執筆・写真撮影 西澤美子

【会期・会場】
2021年12月18日(土)~2022年2月27日(日) 府中市美術館 
美術館HP:http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/