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ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金

開催中〜2026/01/04

ラムセス・ミュージアム at CREVIA BASE Tokyo(豊洲)

東京都・江東区

ランス美術館コレクション 藤田嗣治からレオナール・フジタへ 祈りへの

開催中〜2026/01/04

軽井沢安東美術館

長野県・軽井沢町

総合開館30周年記念 遠い窓へ 日本の新進作家 vol. 22

開催中〜2026/01/07

東京都写真美術館

東京都・目黒区

刺繍がうまれるとき―東京都コレクションにみる日本近現代の糸と針と布による造形

開催中〜2026/01/08

東京都美術館

東京都・台東区

トロイメライ

開催中〜2026/01/12

原美術館ARC

群馬県・渋川市

野口哲哉 鎧を着て見る夢 –ARMOURED DREAMER–

開催中〜2026/01/12

彫刻の森美術館

神奈川県・足柄下郡箱根町

30周年記念展「ALL OF EVANGELION」

開催中〜2026/01/12

東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)

東京都・港区

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着

開催中〜2026/01/12

アーティゾン美術館

東京都・中央区

Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION

開催中〜2026/01/12

そごう美術館

神奈川県・横浜市

特別企画展「ポケモン天文台」

開催中〜2026/01/12

相模原市立博物館

神奈川県・相模原市

織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ

開催中〜2026/01/18

ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)

東京都・渋谷区

小林徳三郎

開催中〜2026/01/18

東京ステーションギャラリー

東京都・千代田区

しあわせのぬいぐるみパーク展

開催中〜2026/01/18

世界の民俗人形博物館・須坂版画美術館(須坂アートパーク内)

長野県・須坂市

オランダ×千葉 撮る、物語る ーサラ・ファン・ライ&ダヴィット・ファン・デル・レーウ×清水裕貴

開催中〜2026/01/18

千葉県立美術館

千葉県・千葉市

人々を援(たす)け寄り添う神と仏-道釈人物画の世界

開催中〜2026/01/18

大倉集古館

東京都・港区

約束の場所で:ブック・アートで広がるイマジネーション

開催中〜2026/01/18

うらわ美術館

埼玉県・さいたま市

アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に

開催中〜2026/01/25

三菱一号館美術館

東京都・千代田区

磯崎新:群島としての建築

開催中〜2026/01/25

水戸芸術館 現代美術ギャラリー

茨城県・水戸市

総合開館30周年記念「作家の現在 これまでとこれから」

開催中〜2026/01/25

東京都写真美術館

東京都・目黒区

中村至男 オン グラフィック

開催中〜2026/01/31

ギンザ・グラフィック・ギャラリー

東京都・中央区

日本の色 染司よしおか 吉岡更紗の仕事

開催中〜2026/02/01

三鷹市美術ギャラリー

東京都・三鷹市

国宝 熊野御幸記と藤原定家の書 ―茶道具・かるた・歌仙絵とともに ―

開催中〜2026/02/01

三井記念美術館

東京都・中央区

『日本画』の挑戦者たち それぞれの葛藤と探求

開催中〜2026/02/01

山梨県立美術館

山梨県・甲府市

アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦

開催中〜2026/02/08

東京国立近代美術館

東京都・千代田区

開館50周年記念「わたしを呼ぶ《アート》 古代エジプトの棺からシャガールまで」

開催中〜2026/02/08

松岡美術館

東京都・港区

特集展「国立劇場の名品展 鏑木清方、小倉遊亀、東山魁夷、髙山辰雄、加山又造…」

開催中〜2026/02/15

平塚市美術館

神奈川県・平塚市

オルセー美術館所蔵 印象派—室内をめぐる物語

開催中〜2026/02/15

国立西洋美術館

東京都・台東区

マリーナ・タバサム・アーキテクツ展 People Place Poiesis

開催中〜2026/02/15

TOTOギャラリー間

東京都・港区

【特別展】LOVE いとおしい…っ! -鏑木清方の恋もよう、奥村土牛のどうぶつ愛-

開催中〜2026/02/15

山種美術館

東京都・渋谷区

モダンアートの街・新宿

2026/01/10〜2026/02/15

SOMPO美術館

東京都・新宿区

大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション

開催中〜2026/02/22

CREATIVE MUSEUM TOKYO(東京・京橋)

東京都・中央区

企画展  《北斎でひもとく!浮世絵版画大百科》

開催中〜2026/02/23

すみだ北斎美術館

東京都・墨田区

リサ・ラーソンの作り方 展

開催中〜2026/02/23

PLAY! MUSEUM

東京都・立川市

artisansと輪島塗

2026/01/22〜2026/02/23

そごう美術館

神奈川県・横浜市

マチュピチュ展

開催中〜2026/03/01

森アーツセンターギャラリー

東京都・港区

移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念 工芸と天気展 −石川県ゆかりの作家を中心に−

開催中〜2026/03/01

国立工芸館

石川県・金沢市

小出楢重 新しき油絵

開催中〜2026/03/01

府中市美術館

東京都・府中市

デザインの先生

開催中〜2026/03/08

21_21 Design Sight

東京都・港区

名作展 源流へのまなざし モティーフで見る川端龍子

開催中〜2026/03/08

大田区立龍子記念館

東京都・大田区

開館30周年記念「ドナルド・キーン展 Seeds in the Heart」

開催中〜2026/03/08

世田谷文学館

東京都・世田谷区

ねり美・ふる文コラボ企画       もっと 浮世絵で行こ! 幕末明治の暮らし、娯楽、事件…

2026/01/25〜2026/03/08

練馬区立石神井公園ふるさと文化館 2階企画展示室

東京都・練馬区

企画展「知覚の大霊廟をめざして――三上晴子の インタラクティヴ・インスタレーション」

開催中〜2026/03/08

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

東京都・新宿区

ガウディ没後100 年公式事業NAKED meets ガウディ展

2026/01/10〜2026/03/15

寺田倉庫G1

東京都・品川区

いつもとなりにいるから 日本と韓国、アートの80年

開催中〜2026/03/22

横浜美術館

神奈川県・横浜市

横浜美術館コレクション展「子どもも、おとなも! つくるわたしが、つくられる」

開催中〜2026/03/22

横浜美術館

神奈川県・横浜市

出光美術館所蔵 茶道具名品展

2026/02/03〜2026/03/22

大倉集古館

東京都・港区

たたかう仏像

2026/01/02〜2026/03/22

静嘉堂文庫美術館(東京・丸の内)

東京都・千代田区

没後40年 荻須高徳リトグラフ展 ―稲沢市荻須記念美術館コレクション―

2026/01/30〜2026/03/22

八王子市夢美術館

東京都・八王子市

冬、そして春へー「華やぎ」と「侘(わ)び」の調(しらべ)  圏外の眼-伊奈英次の写真世界

2026/01/17〜2026/03/22

荏原 畠山美術館 

東京都・港区

大西茂 写真と絵画

2026/01/31〜2026/03/29

東京ステーションギャラリー

東京都・千代田区

六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠

開催中〜2026/03/29

森美術館

東京都・港区

アジアの仏たち―永青文庫の東洋彫刻コレクション―

2026/01/17〜2026/03/29

永青文庫

東京都・文京区

Tokyo Contemporary Art Award 2024-2026 受賞記念展「湿地」

開催中〜2026/03/29

東京都現代美術館

東京都・江東区

森重昭と被爆米兵調査-戦争が終わるということ

開催中〜2026/03/31

中央大学 法と正義の資料館

東京都・八王子市

ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー

開催中〜2026/04/02

東京都現代美術館

東京都・江東区

開館30周年記念 MOTコレクション マルチプル_セルフ・ポートレイト/中西夏之 池内晶子 —弓形とカテナリー

開催中〜2026/04/02

東京都現代美術館

東京都・江東区

特別展 生誕151年からの鹿子木孟郎 —不倒の油画道

2026/01/17〜2026/04/05

泉屋博古館東京

東京都・港区

藤田嗣治 絵画と写真

2026/02/10〜2026/04/12

茨城県近代美術館

茨城県・水戸市

ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術

2026/01/31〜2026/05/06

東京都現代美術館

東京都・江東区

特集展示「富士山 花と雲と湖と」

2026/01/17〜2026/05/10

半蔵門ミュージアム

東京都・千代田区

テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート

2026/02/11〜2026/05/11

国立新美術館

東京都・港区

画布(キャンバス)に描くまなざし -ホキ美術館風景画展-

開催中〜2026/05/13

ホキ美術館

千葉県・千葉市

SPRING わきあがる鼓動

開催中〜2026/05/31

ポーラ美術館

神奈川県・足柄下郡箱根町

劇場アニメ ルックバック展 —押山清高 線の感情

2026/01/16〜2027/03/29

麻布台ヒルズ ギャラリー

東京都・港区

東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき

2026/01/27〜2028/04/12

東京都美術館

東京都・台東区

ヨシタケシンスケさん

Exhibitions

大人も子どもも夢中になる
「ヨシタケシンスケ展かもしれない」

  • 世田谷文学館 (東京都・世田谷区)

 圧倒的な人気を誇る絵本作家、ヨシタケシンスケ(1973~)の初の大規模な展覧会が世田谷文学館で開かれている。原画など約200点の自筆作品をはじめ、立体作品や愛蔵コレクションなど総数400点以上を展示。絵本の世界観で遊べる体験展示も7カ所設け、ヨシタケワールドで大人も子どももいろいろな楽しみを見つける。

ヨシタケシンスケテーマパークにようこそ

ヨシタケシンスケさん
ヨシタケシンスケさん

 現在、小さな子どもを持つ親や絵本好きで知らない人はいないだろう。ヨシタケシンスケの生み出す絵本はデビュー作から新作に至るまで圧倒的な人気を誇る。人の姿や表情、雰囲気や空気感を巧みに表した絵と幅広い視点からのユーモアあふれる内容は、大人も子どもも楽しませながら、視野を広げ前向きに生きるヒントを教えてくれる。その才能は唯一無二の存在。そんなヨシタケが絵本制作の手を一時止めながら力を注いだ展覧会には大人も子どもも楽しませるアイデアが満ちている。

 本展では、自筆の原画やアイデアスケッチなど約200点、立体作品や愛蔵コレクションなどを展示するほか、ヨシタケが20年間描き続けている手帳のスケッチの複製約2000枚を公開するなど、ファンにとって夢のような空間となっている。アイデアスケッチは目を凝らして見ないと全てを読みきれないようなその小ささに改めて驚かされる。手のひらに収まる小さな文字やイラストが、多くの人の心を動かす大作となっていく。「ものごとは考え方しだいでどうにでもなる」「子どもが多くても少なくてもきみは一人しかいない」小さな文字で書かれた言葉は重い。

約13×8センチの手帳のスケッチ複製、約2000枚
約13×8センチの手帳のスケッチ複製、約2000枚
「それしかないわけないでしょう」アイデアスケッチ©Shinsuke Yoshitake
「それしかないわけないでしょう」アイデアスケッチ©Shinsuke Yoshitake

 「こねてのばして」イメージ映像の軽快な音楽が流れ、ゲームのように楽しめる体験展示もある。ヨシタケシンスケテーマパークのような会場に大人も子どもも夢中になる。「会場から悲鳴が聞こえる展覧会っておもしろい。苦笑いしていただければ」(ヨシタケ)といったしかけもヨシタケ展ならでは。展示品に対するたくさんの付箋の手書きコメントが、ヨシタケの気配や手の温もりを感じさせる。

口にりんごを投げ入れると大人たちの言葉と表情が変わる楽しいしかけ
口にりんごを投げ入れると大人たちの言葉と表情が変わる楽しいしかけ

「かもしれない」の心で

 イラストレーターとして活動していたヨシタケシンスケ40歳の時の絵本作家デビュー作「りんごかもしれない」(ブロンズ新社、2013年)。編集者から出された「りんごで遊ぶ100の方法」という絵本の企画に対して「りんごじゃないかもしれない100の可能性」という提案を返した資料や自身で彩色しないヨシタケの着彩試作という貴重な資料も展示されている。絵本を作る前は立体造形を手がけてきたヨシタケだが、展覧会を通して「僕は本という形で提案していくことが好きなんだな、おもしろいんだな。机上の空論が好きなんだなというのも改めてわかってこれからも本は作り続けていけたらというのもすごく思った」と話す。

資料「りんごかもしれない」ヨシタケからの提案
資料「りんごかもしれない」ヨシタケからの提案
「あつかったらぬげばいい」表紙検討スケッチ©Shinsuke Yoshitake
「あつかったらぬげばいい」表紙検討スケッチ©Shinsuke Yoshitake
原画展示の様子
原画展示の様子

 本展を貫くキーワード「かもしれない」。一つの見方や考え方に縛られるのではなく「かもしれない」の余裕のある心持ちで物事を考えようという呼びかけのようにも感じる。ヨシタケは「『かもしれない』っていう言葉でいろんなものを疑っていくことや、そもそもの部分に常に立ち戻っていくようなことが、やっぱり僕自身がやっていて面白い作業でもあって。(中略)この10年で絵本作家としてやってきたことが、すべて『かもしれない』っていう一言に尽きるというか」と図録で触れている。会場に向かう階段には「会場に入る前がいちばんたのしいのかもしれない」、出口には「いつかあなたもここで展覧会をするかもしれない」など会場内外のたくさんの「かもしれない」パネルであますところなくユーモアをあふれさせる。

2つの思いが交錯するしかけの「ヨシタケシンスケのかもしれない年表」
2つの思いが交錯するしかけの「ヨシタケシンスケのかもしれない年表」

 本展公式図録「こっちだったかもしれない」には実現には至らなかった企画もふんだんに掲載され、もう一つの展覧会がそこに広がる。「形にならなかったものを大切にしたい」と話すヨシタケ。「子供が元気づけられるような展示」などの走り書きからヨシタケがいかに来場者を喜ばせようと持ち前の発想力をふんだんに発揮しながら奔走したかがひしひしと伝わってくる。

「ころべばいいのに」に登場するキャラクター「アイツ」と共に
「ころべばいいのに」に登場するキャラクター「アイツ」と共に

 今後の生きる力となるような、来場者に向けてのそんなメッセージをはじめ展覧会や絵本に込められたヨシタケシンスケの思いを全身で受け止める。

(文中敬称略)

執筆・写真撮影:堀内まりえ

*写真は主催者の許可を得て撮影しています。本展では一定の条件のもと、写真撮影が許可されています。

(参考文献)
・ヨシタケシンスケ展かもしれない公式図録 こっちだったかもしれない 白泉社、2022年

ヨシタケシンスケ展かもしれない

【会期・会場】
2022年4月9日(土)~2022年7月3日(日) 世田谷文学館(東京・世田谷区)
展覧会HP:https://www.setabun.or.jp/exhibition/

*本展は日時指定制です。
*来場にあたっての注意事項等については、公式ウェブサイトをご確認ください。

【今後の巡回予定】
2022年7月15日(金)~8月28日(日) 市立伊丹ミュージアム(兵庫)
2022年9月23日(金・祝)~11月20日(日) ひろしま美術館(広島)
2022年12月10日(土)~2023年1月15日(日) 松坂屋美術館(愛知)
*会期・会場は変更になる可能性あり。