スイス発、わが国は初の最大且つ画期的な展覧会が始まった。ドイツでも活躍していた絵本作家「エルンスト・クライドルフ」の画業と生涯に迫ります。スイス人芸術家の作品が日本で初めて大きな展覧会で紹介されることは、”メルヘン・絵本”の世界から斬新な”総合芸術”への新天地を切り開いてきた創造性の原動力を共感することであります。
１９世紀から２０世紀への転換期に発表された「花のメルヘン」（1898年）、「ﾌｨｯﾂｴﾌﾞｯﾂｴ」（1900年）、「眠れる木」（1901年）、  「くさはらのこびと」（1902年）によって絵本創作の新しい道しるべとなり、「ちょうちょ」（1908年）、「アルプスの花物語」（1922年）「ふゆのはなし」（1924年）、「花を棲みかに（春の使い）」（1926年）など、主に擬人化された植物や動物・昆虫、空想の生き物たちが活躍する創造性の最たる本として創作している。ヘルマン･ヘッセはクライドルフへの大の傾倒者であり、絶賛している。
芸術家（画家）としてのクライドルフの技法は、風景、人物画、肖像画、を水彩か色鉛筆で描いていて、古臭い絵画技法としても水彩の染みの重ね方や並べ方に魅力的表現力を醸し出している。
クライドルフは画家としては成功しなかったが、絵本という表現手段でもって”自然主義・印象派と空想的想像力”を結びつけることで可能性を見つけたのかもしれない。ヘルマン・ヘッセはクライドルフの絵本の特別そをいち早く見抜き、この画家の創作を注意深く見守り続けた人物である。
日本の現代の絵本作家たちにも多大な影響を与えた絵本作家・画家といえるのではないだろうか・・・！！！
必見です！！
ご堪能あれ〜〜〜！！

ｂｕｎｋａｍｕｒａザ・ミュージアム；渋谷・東急本店横
日時；２０１２，６，１９〜７，２９

午前１０時〜午後７時（入館は６時半まで）
毎週金・土曜日は午後９時まで（入館は８時半まで）

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