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織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ

開催中〜2026/01/18

ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)

東京都・渋谷区

小林徳三郎

開催中〜2026/01/18

東京ステーションギャラリー

東京都・千代田区

しあわせのぬいぐるみパーク展

開催中〜2026/01/18

世界の民俗人形博物館・須坂版画美術館(須坂アートパーク内)

長野県・須坂市

オランダ×千葉 撮る、物語る ーサラ・ファン・ライ&ダヴィット・ファン・デル・レーウ×清水裕貴

開催中〜2026/01/18

千葉県立美術館

千葉県・千葉市

人々を援(たす)け寄り添う神と仏-道釈人物画の世界

開催中〜2026/01/18

大倉集古館

東京都・港区

約束の場所で:ブック・アートで広がるイマジネーション

開催中〜2026/01/18

うらわ美術館

埼玉県・さいたま市

アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に

開催中〜2026/01/25

三菱一号館美術館

東京都・千代田区

総合開館30周年記念「作家の現在 これまでとこれから」

開催中〜2026/01/25

東京都写真美術館

東京都・目黒区

中村至男 オン グラフィック

開催中〜2026/01/31

ギンザ・グラフィック・ギャラリー

東京都・中央区

日本の色 染司よしおか 吉岡更紗の仕事

開催中〜2026/02/01

三鷹市美術ギャラリー

東京都・三鷹市

国宝 熊野御幸記と藤原定家の書 ―茶道具・かるた・歌仙絵とともに ―

開催中〜2026/02/01

三井記念美術館

東京都・中央区

『日本画』の挑戦者たち それぞれの葛藤と探求

開催中〜2026/02/01

山梨県立美術館

山梨県・甲府市

アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦

開催中〜2026/02/08

東京国立近代美術館

東京都・千代田区

開館50周年記念「わたしを呼ぶ《アート》 古代エジプトの棺からシャガールまで」

開催中〜2026/02/08

松岡美術館

東京都・港区

特集展「国立劇場の名品展 鏑木清方、小倉遊亀、東山魁夷、髙山辰雄、加山又造…」

開催中〜2026/02/15

平塚市美術館

神奈川県・平塚市

オルセー美術館所蔵 印象派—室内をめぐる物語

開催中〜2026/02/15

国立西洋美術館

東京都・台東区

マリーナ・タバサム・アーキテクツ展 People Place Poiesis

開催中〜2026/02/15

TOTOギャラリー間

東京都・港区

【特別展】LOVE いとおしい…っ! -鏑木清方の恋もよう、奥村土牛のどうぶつ愛-

開催中〜2026/02/15

山種美術館

東京都・渋谷区

モダンアートの街・新宿

開催中〜2026/02/15

SOMPO美術館

東京都・新宿区

大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション

開催中〜2026/02/22

CREATIVE MUSEUM TOKYO(東京・京橋)

東京都・中央区

企画展  《北斎でひもとく!浮世絵版画大百科》

開催中〜2026/02/23

すみだ北斎美術館

東京都・墨田区

リサ・ラーソンの作り方 展

開催中〜2026/02/23

PLAY! MUSEUM

東京都・立川市

artisansと輪島塗

2026/01/22〜2026/02/23

そごう美術館

神奈川県・横浜市

マチュピチュ展

開催中〜2026/03/01

森アーツセンターギャラリー

東京都・港区

移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念 工芸と天気展 −石川県ゆかりの作家を中心に−

開催中〜2026/03/01

国立工芸館

石川県・金沢市

小出楢重 新しき油絵

開催中〜2026/03/01

府中市美術館

東京都・府中市

デザインの先生

開催中〜2026/03/08

21_21 Design Sight

東京都・港区

名作展 源流へのまなざし モティーフで見る川端龍子

開催中〜2026/03/08

大田区立龍子記念館

東京都・大田区

開館30周年記念「ドナルド・キーン展 Seeds in the Heart」

開催中〜2026/03/08

世田谷文学館

東京都・世田谷区

ねり美・ふる文コラボ企画       もっと 浮世絵で行こ! 幕末明治の暮らし、娯楽、事件…

2026/01/25〜2026/03/08

練馬区立石神井公園ふるさと文化館 2階企画展示室

東京都・練馬区

企画展「知覚の大霊廟をめざして――三上晴子の インタラクティヴ・インスタレーション」

開催中〜2026/03/08

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

東京都・新宿区

ガウディ没後100 年公式事業NAKED meets ガウディ展

開催中〜2026/03/15

寺田倉庫G1

東京都・品川区

いつもとなりにいるから 日本と韓国、アートの80年

開催中〜2026/03/22

横浜美術館

神奈川県・横浜市

横浜美術館コレクション展「子どもも、おとなも! つくるわたしが、つくられる」

開催中〜2026/03/22

横浜美術館

神奈川県・横浜市

出光美術館所蔵 茶道具名品展

2026/02/03〜2026/03/22

大倉集古館

東京都・港区

たたかう仏像

開催中〜2026/03/22

静嘉堂文庫美術館(東京・丸の内)

東京都・千代田区

没後40年 荻須高徳リトグラフ展 ―稲沢市荻須記念美術館コレクション―

2026/01/30〜2026/03/22

八王子市夢美術館

東京都・八王子市

冬、そして春へー「華やぎ」と「侘(わ)び」の調(しらべ)  圏外の眼-伊奈英次の写真世界

2026/01/17〜2026/03/22

荏原 畠山美術館 

東京都・港区

大西茂 写真と絵画

2026/01/31〜2026/03/29

東京ステーションギャラリー

東京都・千代田区

六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠

開催中〜2026/03/29

森美術館

東京都・港区

アジアの仏たち―永青文庫の東洋彫刻コレクション―

2026/01/17〜2026/03/29

永青文庫

東京都・文京区

Tokyo Contemporary Art Award 2024-2026 受賞記念展「湿地」

開催中〜2026/03/29

東京都現代美術館

東京都・江東区

森重昭と被爆米兵調査-戦争が終わるということ

開催中〜2026/03/31

中央大学 法と正義の資料館

東京都・八王子市

ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー

開催中〜2026/04/02

東京都現代美術館

東京都・江東区

開館30周年記念 MOTコレクション マルチプル_セルフ・ポートレイト/中西夏之 池内晶子 —弓形とカテナリー

開催中〜2026/04/02

東京都現代美術館

東京都・江東区

特別展 生誕151年からの鹿子木孟郎 —不倒の油画道

2026/01/17〜2026/04/05

泉屋博古館東京

東京都・港区

藤田嗣治 絵画と写真

2026/02/10〜2026/04/12

茨城県近代美術館

茨城県・水戸市

ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術

2026/01/31〜2026/05/06

東京都現代美術館

東京都・江東区

特集展示「富士山 花と雲と湖と」

2026/01/17〜2026/05/10

半蔵門ミュージアム

東京都・千代田区

テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート

2026/02/11〜2026/05/11

国立新美術館

東京都・港区

画布(キャンバス)に描くまなざし -ホキ美術館風景画展-

開催中〜2026/05/13

ホキ美術館

千葉県・千葉市

SPRING わきあがる鼓動

開催中〜2026/05/31

ポーラ美術館

神奈川県・足柄下郡箱根町

劇場アニメ ルックバック展 —押山清高 線の感情

2026/01/16〜2027/03/29

麻布台ヒルズ ギャラリー

東京都・港区

東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき

2026/01/27〜2028/04/12

東京都美術館

東京都・台東区

Exhibitions

練馬区独立70周年記念展 「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」

 練馬区立美術館でフランスを代表するポスター作家、レイモン・サヴィニャック(Raymond Savignac、1907-2002)の展覧会「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」が開かれている。サヴィニャックのかつてない大規模な展覧会となる本展では、100点近くを出品するパリ市フォルネー図書館をはじめフランス国内の公共交通機関や多数の個人所蔵家が出品し、《牛乳石鹼モンサヴォン》など代表作のほか、スケッチ、原画、パリに貼られたポスターの景観写真などあわせて約 200 点を紹介する。同館の会期後、宇都宮美術館・三重県立美術館・兵庫県立美術館・広島県立美術館の4美術館を巡回する。
 日本やアメリカの企業からの依頼もあったサヴィニャック、会場の練馬区美術館と同じ練馬区内の遊園地「としまえん」のポスターも手掛け、本展でも観賞することができるのも嬉しい。

ユーモアと温かみが生んだサヴィニャックのポスターの清々しさ
 サヴィニャックのポスターは色もデザインも明るく楽しい。同時代、近い時代に各国のクリエイターが手掛けた広告を追ってみると、それはポスターの特徴ではなく、サヴィニャックの作品の特徴なのだと理解する。展覧会では原画と並べて展示されているものも多いが、やはり原画を間近でじっくり見つめると色や筆の動きなど原画ならではの魅力があり、ずっと見ていたくなる。チラシに使われている《ひとりでに編める ウット毛糸》の原画もそんな作品の一つで、軽やかな毛糸の動きに引き込まれる。
 《毛糸の15日間》も、毛玉につながる羊の毛並みは空気を含んだようにホワホワで、振り返る羊の表情も愛らしく、見ているだけで楽しくなる。《トレカ:ウールとスプリングスのマットレス》は、ダークブルーに光沢を感じるピンクが映え、ウールの柔らかさやスプリングのバネが気持ちよく表現されている。

 サヴィニャックのポスターは、商品を宣伝し購買意欲を高めさせるという「広告」であり、ぱっと意図が伝わってくるような直接的な表現を使いながらも嫌味がなく、どこまでも清々しい。それはもちろんデザインのかわいらしさや色の美しさも大きな要素になっていると思うが、彼自身の企業や商品への理解、愛情がそうしたポスターを生み出しているのだと思った。また、サヴィニャックの著書『サヴィニャック ポスター A-Z』(アノマニ・スタジオ発行)で「ユーモアは抗ストレスの妙薬、それは心身のバランスを整え、血行を良くし、自由な発想を生む。毎日服用すること」と語るような彼自身の明るさによるところももちろん大きいだろう。(以下、サヴィニャックのコメントは全て『サヴィニャック ポスター A-Z』より)

「驚き、感動、人の心に記憶される」3つの美徳を備えたポスターたち
 「アイデアは、ポスターの隠し味!それがあってこそ、ポスターは生き生きと人に伝わりやすく、時に忘れ難いものになる」という彼の言葉の通り、オレンジジュースがなみなみ入ったボトル《オランジーナ:ソーダより美味い》や黄色やピンクなどのヨーグルトカップがたわわに実った果実のように木を埋め尽くす《ダノン・フルーツ》など、商品を見たらポスターが頭をよぎるだろうというポスターも多い。もちろんインパクトがあるからだが、ポスターを見ただけで商品に愛着が湧いてくるような、そんな魅力を放っているのだ。《タンタン・オレンジ》などジュースやアルコールなど飲料のポスターも多い。
 
 《アストラ:美味しいトースト》の、「少年が両手でトーストを持ち、頬張る」というシンプルな図でも本当に美味しそうに見えるのはなぜだろう。彼の飲み物や食べ物のポスターはとても魅力的だが、赤く美しい花が目を引く《庭のタネ、サンリヴァル》やコンセントのコードが女性を形づくる《家事に電力を》など、何を題材にしても巧みにまとめるなあと感心する。どれも「サヴィニャック ポスター A-Z」の中で、彼自身がポスターの3つの美徳に掲げた「驚き」「感動」、人の心に記憶される「スタイル」をまさに兼ね備えたような作品が並ぶ。

色、デザイン、代表作、当時のパリを感じさせてくれる写真などさまざまな見どころ
 一躍、ポスター作家・サヴィニャックの名を広めるきっかけとなった《牛乳石鹸モンサヴォン》は、牝牛から直に石鹸が生まれたかのような表現で、見るからに乳成分の濃度が高く美味しそうでもある。「人体に優しく高品質で、豊かな香りをそなえた商品」という同社が目指したイメージを見事に実現させ、石鹸が「生活の幸福度を上げる嗜好品」という新たな意識を消費者に植えつけるのに大きな役割を果たしたという(本展図録)。サヴィニャックのポスターが単に商品を宣伝するにとどまらない、時には消費者の価値観にさえ影響を与える存在であることに気づく。

 会場入り口にモチーフが設置され、会場へのワクワク感を高めてくれたゾウの鼻シャワーで髪を洗う図柄の《ドップ:清潔な子どもの日》は子どももゾウも楽し気で、まるで絵本の一ページのようだと思う。私が色や色合いが秀逸だと感じたのは、《エクスポジシオン・タンタティヴ〔挑戦展〕》と、並んで展示されていた《アルフレッド・ジャリ作「コビュ王」(パリ、ヴィユ・コロンビエ劇場)》。くすんだような深みのある色合いが、「当時のフランスで生まれた色」という印象を強く受ける。

 また今回の展覧会では、ポスターが当時、街や地下鉄駅構内などに貼られた様子の写真を見ることができるが、やはり単体で見るのとは違った、街中で本来の役割を発揮してこそ放つ強い存在感やパワーといったものを感じる。パリ市フォルネー図書館学芸員のティエリー・ドゥヴァンクさんは、「古都のグレートーン」と鮮やかなポスターがお互いを引き立たせていると本展図録に言葉を寄せているが、実際にそこに身を置いて「パリにかけられたポスターの魔法」を体感してみたいと思った。写真からも当時のパリの情景が浮かんでくるようで、ぐっと引き込まれる。ぜひこちらも併せて楽しんでいただければ。(文中・敬称略)



写真1)左は《ひとりでに編める ウット毛糸》(1949年/1951年、ポスター(リトグラフ、紙)、パリ市フォルネー美術館)、右は原画(1949年頃、グワッシュ、厚紙、ミシェル・ラガルド)



写真2)会場風景



写真3)展示風景



写真4)上《アルフレッド・ジャリ作「コビュ王」(パリ、ヴィユ・コロンビエ劇場)》(1946年、ポスター(リトグラフ、紙)、パリ市フォルネー図書館)、下《エクスポジシオン・タンタティヴ〔挑戦展〕》(1947年、ポスター(リトグラフ、紙)、トゥルーヴィル市ヴィラ・モンテベロ美術館)



写真5)ロベール・ドアノー《パリ、ポスターの貼られた壁》(1959年、2017年リプリント、写真(ゼラチンシルバープリント)、アトリエ・ロベール・ドアノー)

※画像は主催者側の許可を得て撮影したものです。

(参考文献)
1)「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」図録、小野寛子・小林功二・尾澤あずさ=編集、アンヌ・イダルゴ、ティエリー・ドュヴァンク、アニー・シャルパンティエ、小野寛子、橋本優子、貴家映子、小野尚子、森万由子=執筆、練馬区立美術館・宇都宮美術館・三重県立美術館・兵庫県立美術館・広島県立美術館=発行、2018年

2)「サヴィニャック ポスター A-Z」 レイモン・サヴィニャック=著者、小柳 帝=日本語版監修、アノマニ・スタジオ=発行、2007年

3)「pen BOOKS 広告のデザイン」 ペン編集部=編者、阪急コミュニケーションズ=発行、2010年

執筆・写真:堀内まりえ

(展覧会情報)
展覧会名:練馬区独立70周年記念展「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」
開催期間:2018年2月22日~4月15日
会場:練馬区立美術館
https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=201709181505718201