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ムットーニ セレクション ―2024年度寄託作品を含むムットーニ特集展示―

開催中〜2025/12/14

八王子市夢美術館

東京都・八王子市

ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末 生活のデザイン、ウィーン・劇場都市便り

開催中〜2025/12/17

パナソニック汐留美術館

東京都・港区

鈴木のりたけ「大ピンチ展!」

開催中〜2025/12/20

PLAY! MUSEUM

東京都・立川市

ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢

開催中〜2025/12/21

東京都美術館

東京都・台東区

「OPEN SITE 10」Part 2

開催中〜2025/12/21

トーキョーアーツアンドスペース本郷

東京都・文京区

ゴースト 見えないものが見えるとき

開催中〜2025/12/21

アーツ前橋 ギャラリー

群馬県・前橋市

ライシテからみるフランス美術 信仰の光と理性の光

開催中〜2025/12/21

宇都宮美術館

栃木県・宇都宮市

熱気の向こうの白と黒 -ビッグ錠と風間サチコ異食なふたり

開催中〜2025/12/21

藤沢市アートスペース

神奈川県・藤沢市

企画展「もてなす美 ―能と茶のつどい」

開催中〜2025/12/21

泉屋博古館東京

東京都・港区

特集展示「阿弥陀仏 ―おわす・みちびく・あらわれる―」

開催中〜2025/12/28

半蔵門ミュージアム

東京都・千代田区

ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金

開催中〜2026/01/04

ラムセス・ミュージアム at CREVIA BASE Tokyo(豊洲)

東京都・江東区

ランス美術館コレクション 藤田嗣治からレオナール・フジタへ 祈りへの

開催中〜2026/01/04

軽井沢安東美術館

長野県・軽井沢町

総合開館30周年記念 遠い窓へ 日本の新進作家 vol. 22

開催中〜2026/01/07

東京都写真美術館

東京都・目黒区

刺繍がうまれるとき―東京都コレクションにみる日本近現代の糸と針と布による造形

開催中〜2026/01/08

東京都美術館

東京都・台東区

トロイメライ

開催中〜2026/01/12

原美術館ARC

群馬県・渋川市

野口哲哉 鎧を着て見る夢 –ARMOURED DREAMER–

開催中〜2026/01/12

彫刻の森美術館

神奈川県・足柄下郡箱根町

30周年記念展「ALL OF EVANGELION」

開催中〜2026/01/12

東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)

東京都・港区

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着

開催中〜2026/01/12

アーティゾン美術館

東京都・中央区

Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION

開催中〜2026/01/12

そごう美術館

神奈川県・横浜市

特別企画展「ポケモン天文台」

開催中〜2026/01/12

相模原市立博物館

神奈川県・相模原市

織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ

開催中〜2026/01/18

ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)

東京都・渋谷区

小林徳三郎

開催中〜2026/01/18

東京ステーションギャラリー

東京都・千代田区

しあわせのぬいぐるみパーク展

開催中〜2026/01/18

世界の民俗人形博物館・須坂版画美術館(須坂アートパーク内)

長野県・須坂市

オランダ×千葉 撮る、物語る ーサラ・ファン・ライ&ダヴィット・ファン・デル・レーウ×清水裕貴

開催中〜2026/01/18

千葉県立美術館

千葉県・千葉市

人々を援(たす)け寄り添う神と仏-道釈人物画の世界

開催中〜2026/01/18

大倉集古館

東京都・港区

アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に

開催中〜2026/01/25

三菱一号館美術館

東京都・千代田区

磯崎新:群島としての建築

開催中〜2026/01/25

水戸芸術館 現代美術ギャラリー

茨城県・水戸市

総合開館30周年記念「作家の現在 これまでとこれから」

開催中〜2026/01/25

東京都写真美術館

東京都・目黒区

日本の色 染司よしおか 吉岡更紗の仕事

開催中〜2026/02/01

三鷹市美術ギャラリー

東京都・三鷹市

国宝 熊野御幸記と藤原定家の書 ―茶道具・かるた・歌仙絵とともに ―

開催中〜2026/02/01

三井記念美術館

東京都・中央区

『日本画』の挑戦者たち それぞれの葛藤と探求

開催中〜2026/02/01

山梨県立美術館

山梨県・甲府市

アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦

2025/12/16〜2026/02/08

東京国立近代美術館

東京都・千代田区

開館50周年記念「わたしを呼ぶ《アート》 古代エジプトの棺からシャガールまで」

開催中〜2026/02/08

松岡美術館

東京都・港区

特集展「国立劇場の名品展 鏑木清方、小倉遊亀、東山魁夷、髙山辰雄、加山又造…」

開催中〜2026/02/15

平塚市美術館

神奈川県・平塚市

オルセー美術館所蔵 印象派—室内をめぐる物語

開催中〜2026/02/15

国立西洋美術館

東京都・台東区

マリーナ・タバサム・アーキテクツ展 People Place Poiesis

開催中〜2026/02/15

TOTOギャラリー間

東京都・港区

【特別展】LOVE いとおしい…っ! -鏑木清方の恋もよう、奥村土牛のどうぶつ愛-

開催中〜2026/02/15

山種美術館

東京都・渋谷区

モダンアートの街・新宿

2026/01/10〜2026/02/15

SOMPO美術館

東京都・新宿区

大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション

2025/12/20〜2026/02/22

CREATIVE MUSEUM TOKYO(東京・京橋)

東京都・中央区

企画展  《北斎でひもとく!浮世絵版画大百科》

開催中〜2026/02/23

すみだ北斎美術館

東京都・墨田区

リサ・ラーソンの作り方 展

2025/12/27〜2026/02/23

PLAY! MUSEUM

東京都・立川市

artisansと輪島塗

2026/01/22〜2026/02/23

そごう美術館

神奈川県・横浜市

マチュピチュ展

開催中〜2026/03/01

森アーツセンターギャラリー

東京都・港区

移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念 工芸と天気展 −石川県ゆかりの作家を中心に−

開催中〜2026/03/01

国立工芸館

石川県・金沢市

小出楢重 新しき油絵

2025/12/20〜2026/03/01

府中市美術館

東京都・府中市

デザインの先生

開催中〜2026/03/08

21_21 Design Sight

東京都・港区

名作展 源流へのまなざし モティーフで見る川端龍子

開催中〜2026/03/08

大田区立龍子記念館

東京都・大田区

開館30周年記念「ドナルド・キーン展 Seeds in the Heart」

開催中〜2026/03/08

世田谷文学館

東京都・世田谷区

ねり美・ふる文コラボ企画       もっと 浮世絵で行こ! 幕末明治の暮らし、娯楽、事件…

2026/01/25〜2026/03/08

練馬区立石神井公園ふるさと文化館 2階企画展示室

東京都・練馬区

企画展「知覚の大霊廟をめざして――三上晴子の インタラクティヴ・インスタレーション」

2025/12/13〜2026/03/08

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

東京都・新宿区

ガウディ没後100 年公式事業NAKED meets ガウディ展

2026/01/10〜2026/03/15

寺田倉庫G1

東京都・品川区

いつもとなりにいるから 日本と韓国、アートの80年

開催中〜2026/03/22

横浜美術館

神奈川県・横浜市

横浜美術館コレクション展「子どもも、おとなも! つくるわたしが、つくられる」

開催中〜2026/03/22

横浜美術館

神奈川県・横浜市

出光美術館所蔵 茶道具名品展

2026/02/03〜2026/03/22

大倉集古館

東京都・港区

たたかう仏像

2026/01/02〜2026/03/22

静嘉堂文庫美術館(東京・丸の内)

東京都・千代田区

没後40年 荻須高徳リトグラフ展 ―稲沢市荻須記念美術館コレクション―

2026/01/30〜2026/03/22

八王子市夢美術館

東京都・八王子市

大西茂 写真と絵画

2026/01/31〜2026/03/29

東京ステーションギャラリー

東京都・千代田区

六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠

開催中〜2026/03/29

森美術館

東京都・港区

アジアの仏たち―永青文庫の東洋彫刻コレクション―

2026/01/17〜2026/03/29

永青文庫

東京都・文京区

Tokyo Contemporary Art Award 2024-2026 受賞記念展「湿地」

2025/12/25〜2026/03/29

東京都現代美術館

東京都・江東区

森重昭と被爆米兵調査-戦争が終わるということ

開催中〜2026/03/31

中央大学 法と正義の資料館

東京都・八王子市

ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー

2025/12/25〜2026/04/02

東京都現代美術館

東京都・江東区

開館30周年記念 MOTコレクション マルチプル_セルフ・ポートレイト/中西夏之 池内晶子 —弓形とカテナリー

2025/12/25〜2026/04/02

東京都現代美術館

東京都・江東区

特別展 生誕151年からの鹿子木孟郎 —不倒の油画道

2026/01/17〜2026/04/05

泉屋博古館東京

東京都・港区

藤田嗣治 絵画と写真

2026/02/10〜2026/04/12

茨城県近代美術館

茨城県・水戸市

ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術

2026/01/31〜2026/05/06

東京都現代美術館

東京都・江東区

特集展示「富士山 花と雲と湖と」

2026/01/17〜2026/05/10

半蔵門ミュージアム

東京都・千代田区

テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート

2026/02/11〜2026/05/11

国立新美術館

東京都・港区

画布(キャンバス)に描くまなざし -ホキ美術館風景画展-

開催中〜2026/05/13

ホキ美術館

千葉県・千葉市

SPRING わきあがる鼓動

2025/12/13〜2026/05/31

ポーラ美術館

神奈川県・足柄下郡箱根町

劇場アニメ ルックバック展 —押山清高 線の感情

2026/01/16〜2027/03/29

麻布台ヒルズ ギャラリー

東京都・港区

東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき

2026/01/27〜2028/04/12

東京都美術館

東京都・台東区

歌川広重《東海道五拾三次之内 御油 旅人留女》(前期)

Exhibitions

おじさんがいっぱい!—「広重おじさん図譜」展

  • 太田記念美術館 (東京都・渋谷区)

 「東海道五拾三次」の連作など、風景画で名高い浮世絵師・歌川広重の作品を、ちょっと違った視点で見つめてみようという楽しい展覧会が、東京・原宿の太田記念美術館で開かれている。題して「広重おじさん図譜」。そう、注目されているのは、風景画の中のどちらかと言うと脇役的存在の人物たち。しかも、おじさんである。

会場風景
会場風景

 風景画の人物を、親しみを込めて敢えて「おじさん」と呼んでフォーカスする企画展としては、2017年と2021年に岐阜県の中山道広重美術館で開催された「ゆる旅おじさん図譜」展があるという。その面白さに感動した太田記念美術館の上席学芸員・渡邉晃さんは、その中山道広重美術館の快諾を得て、同コンセプトを展開させて本展の企画を組んだ。

会場風景
会場風景

 同展では、太田記念美術館のコレクションに合わせて新たに構成を考え、収蔵品を分類。笑う、食べる、がんばる、見つめる、あわてる、休息する、といったキーワードでまとめられた各コーナーから、おじさんたちの色々な生態が見えてくる仕掛けだが、見えてくるのは「生態」だけではない。

歌川広重《東海道 丗四 五十三次 二川 猿か馬場》(前期)
歌川広重《東海道 丗四 五十三次 二川 猿か馬場》(前期)

 たとえば普通に見れば大木を中心とした街道の風景だが、よく見ると、中央にのどかな笑みを浮かべたおじさんが歩いている。刀をさした身なりからは武士と見えるが、赤い扇子以外は荷物もなく、だからといって右手に見える駕籠(かご)かきの客でもない。このおじさんは、なぜ、こうも嬉しそうなのか。そう思うと、絵の中に手がかりを求めて、集中して見てしまう。

歌川広重《東海道五拾三次之内 御油 旅人留女》(前期)
歌川広重《東海道五拾三次之内 御油 旅人留女》(前期)
歌川広重《東海道 廿三 五十三次 藤枝》(前期)
歌川広重《東海道 廿三 五十三次 藤枝》(前期)

 おじさんに注目することで、想像をふくらませ、そこに描かれているかもしれない物語に思いをはせる。すると作品に奥行きが生じ、これまで見ていた風景画とはまた違ったかたちで新鮮に見えてくるのが、この展覧会の魅力のひとつだと渡邉さんは言う。
 確かに、宿屋の客引きの女性に引っ張られて必死に抵抗するおじさんや、突然の雨に身をおおうミノもゴザもなく、しょぼくれた風情のおじさんなど、ちょっとしたドラマに気づかされる絵も多い。

歌川広重《東海道五十三次之内 鞠子》(前期)
歌川広重《東海道五十三次之内 鞠子》(前期)
歌川広重《五十三次名所図会 丗七 赤坂 縄手道にて弥次郎北八を狐とおもひててふちやくす》(前期)
歌川広重《五十三次名所図会 丗七 赤坂 縄手道にて弥次郎北八を狐とおもひててふちやくす》(前期)

 見ていくと、おじさん二人組の絵が散見されるのだが、これは当時人気を博していた十返舎一九の『東海道中膝栗毛』などの影響もあるとか。こうした戯作のおかげで旅ブームが起こる一方、広重の街道絵や名所絵の連作を見ることで、実際に旅に出なくとも行った気持ちで満足してしまうと書かれることもあったそうだ。茶屋で名物に舌鼓をうったり、景色をぼーっと眺めたり、坂道で息をあげたりしているおじさんたちは、現代の私たちにも江戸時代の旅の気分を味わわせてくれる存在でもある。

壁面に広重、下のケースに北斎作品を展示した会場風景
壁面に広重、下のケースに北斎作品を展示した会場風景

 同展では、「みんなのおじさん」というふれ込みで、北斎や英泉、国芳、清親らの作品も登場する。見比べるのがひとつの楽しみだが、そこから広重の画風の特徴がよく見えてくるそうだ。「ほかの絵師は人物を描くときはもっと大きく、一方、風景に力を入れた絵であれば人物は点景になりがちです。対して、広重の人物像は主役になるほど大きくはないものの、よく見るとちゃんと色々な表情が識別できる。人物たちが風景の中にいい感じでなじんでいるのが広重の絵のうまさなのだと思います」と、渡邉さん。

歌川広重《狂戯(たわけ)芸つくし 三》個人蔵(前期)
歌川広重《狂戯(たわけ)芸つくし 三》個人蔵(前期)

 広重の絵のうまさが見えるのは、風景画の人物像だけではないようだ。たとえば、おじさんたちが真剣な表情でこっけいなゲームや宴会芸に打ち込む絵。浮世絵では人物の手などは独特の表現で描かれることも多いのだが、こうした絵の細部を見ると、広重がちゃんと写生を行ない、写実的に描いていることがわかるのだという。

歌川広重《伊勢参宮宮川の渡し》(前期)
歌川広重《伊勢参宮宮川の渡し》(前期)

 そのほか、旅するおじさん、物語の中のおじさん、祭りやお伊勢参りの群衆の中のおじさんなど。出品総数146点の100%におじさんが登場する。前期、後期と全ての作品が入れ替えになるので、おじさんたちの魅力を堪能し尽くすためには是非2回とも来場せねば—そんなふうに思える展覧会だ。

歌川広重《東海道五拾三次之内 四日市 三重川》(後期)
歌川広重《東海道五拾三次之内 四日市 三重川》(後期)

執筆・写真撮影:中山ゆかり
 
*会場内の写真は、主催者の許可を得て撮影したものです。
(後期の出品作《東海道五拾三次之内 四日市 三重川》の写真図版は、太田記念美術館より)
*所蔵先の記載のない作品は、太田記念美術館蔵。

広重おじさん図譜
Hiroshige’s Ojisan Encyclopedia
 
【会期・会場】
2023年2月3日(金)〜3月26日(日)
(前期は2月26日まで、後期は3月3日より)
太田記念美術館(東京都・渋谷区)
※来場にあたっての注意事項等については、公式ウェブサイトをご確認ください。
美術館HP:http://www.ukiyoe-ota-muse.jp