「ロバート・キャパ／ゲルダ・タロー」二人の写真家展

「ロバート・キャパ」って、”誰？ダレ？・・・”ダレもが知ってるあのキャパじゃないの・・・？？！！
世界で最も著名な写真家のひとり、戦争・報道写真家ロバート･キャパの写真展が始まった、それもほとんど知られていない女性写真家ゲルダ・タローとのキャパの生誕１００年を記念した展覧会です。
ロバート･キャパとして創造された報道写真ジャーナリストの”知られざる”キャパの実像に迫る歴史的・資料的・画期的企画展です。
「ロバート･キャパ」はアンドレ・フリードマンとゲルダ・ポホイルの二人が創り出した「架空の人物」であったことはあまり知られていません。

横浜美術館が所蔵する１９４点のキャパの写真を初めて、報道写真家としてのデビューから死に至る生涯の仕事と活動を一堂に編年的に展示し、網羅したｺﾚｸｼｮﾝを見られる絶好の機会になる。
写真家として本格的デビューとなるコペンハーゲンでの「トロッキーの演説写真」（1932年）、スペイン内戦の際の≪崩れ落ちる兵士≫（1936年）や第二次世界大戦の「Ｄデイ」のルポルタージュ（1944年）等の記念碑的作品を含む戦争写真、地雷によって爆死する直前に撮られた
インドシナ戦線（1954年）などなど圧巻なな写真展である。
「ロバート・キャパ」のもう一人の名付け親であるゲルダ・タロー（当時パリで活躍していた岡本太郎にあやかってつけたと）のわが国で初て写真９０点を合わせて総括的に紹介し、展示するまたとない機会に巡りあえたと思われる。この先まずはこのような企画は生まれてこないだろう。
公私ともの共同制作者＋パートナーとして２７年という短い生涯を”女性初の報道写真家”と称せられる仕事と生涯を感じてしまう。

また、今メディアを賑わしている沢木耕太郎「キャパの十字架」（文芸春秋創刊９０周年記念；新年特別号）の掲載されている「崩れ落ちる兵士」の真実を明らかにしようという世界が震撼するスクープ；渾身のノンフィクションで７６年間も封印されてきた「写真の真実」がついに明らかになる。

まずは、横浜美術館へ足を運び、二人の写真展鑑賞し、文芸春秋を購入して、自ら探求するべし。